フィンランドの首都ヘルシンキで映画「かもめ食堂」のロケ地に行ってきた。
2017年の夏、フィンランドの首都ヘルシンキに滞在中、映画「かもめ食堂」のロケ地を巡ってきました。その様子をご紹介します。
映画「かもめ食堂」を見ていないとピンとこないかもしれませんが、カフェや書店はヘルシンキでも人気スポットなので、市内観光の参考にしていただければ嬉しいです。
かもめ食堂
まずは映画の舞台となった「かもめ食堂」です。
実際には存在しない架空のレストランですが、そのロケ場所には「かもめ食堂」の名前で映画の雰囲気を再現したレストランが営業しています。 食堂のHPはこちら。
場所はこちら。3番トラムViiskulmaで下車して徒歩5分ほどです。
周りには店舗が少ないので、たどり着くまで「本当にこんなところにあるの?」と心細くなるかもしれません。
あまり目立たないので通り過ぎてしまわないようご注意を。
店にはしっかり「かもめ食堂」の文字が。水差しのプリントも凝っています。
店の中の雰囲気は北欧カフェっぽいです。キッチンやテーブルのレイアウトは映画とは異なりますね。
このお店のメニューは映画のように日本食を強く意識してはおらず、現地の人にも食べやすいようなメニューでした。
お客は8割がた日本人でした。その内訳も観光客がほとんどかも。
スタッフさんもネイティブ日本語スピーカーではない場合もあります。来訪時はいきなり日本語で注文するのは避けたほうがスマートだと思います。(ついやってしまうんですよね。自戒を込めて)
アアルトカフェ(アカデミア書店)
アアルトカフェは映画「かもめ食堂」の劇中、主人公のサチエ(小林聡美)がカフェに居合わせた日本人のミドリ(片桐はいり)に「ガッチャマンの歌」の歌詞を唐突に尋ねるという場面で登場します。フィンランドのカフェで初対面の二人がアニメソングをコソコソと口ずさむ(次第に盛り上がって大声に)という楽しいシーンです。
アカデミア書店はヘルシンキの目抜き通りにある大きな書店です。場所はこちら。
吹き抜けで天窓もあり、開放感あふれる美術館のような書店です。実際とても居心地が良いです。写真をメインにした旅行や建築の大判書籍も多く見ていて飽きません。
フィンランドは冬が長いので、読書環境が充実しているのだとか。また、フィンランドでは英語もよく使われるので英語の本もたくさんあります。
アアルトカフェは二階の奥にあります。
割と広いカフェで、軽食も頂けます。
人気のお店なので昼時は避けて、早い時間に行くと映画と同じように人が少ない静かなカフェを体験できると思います。
ちなみにガッチャマンの歌はこちら。ぜひ現地で口ずさんでください。
ハカニエミマーケット
主人公の主人公のサチエ(小林聡美)が食材を調達していた青空市場がハカニエミマーケットです。場所はこちら。
青空の下で野菜やフルーツなど色とりどりの食材が売られており、イートインスペースもありました。
この辺りには食材のお店が集結していて、上の写真の右奥にある丸い建物の一階にはスーパーマーケットが、右のレンガ作りの建物(ハカニエミ・マーケットホール)内にも食料品店が軒を連ねています。
さらに、下の写真の奥にあるビル(左端)にもスーパーマーケットが入っていました。
カフェ・ウルスラ
主要キャストの4人がそろって訪れ、海を見ながらビールを飲んでいたのがカフェ・ウルスラです。1952年から営業している老舗のカフェです。
場所はこちら。
海沿いの公園内にあるので、トラムで下車したら公園内を歩いて向かいます。ちなみに公園の右側には大使館が密集していて、この辺りを歩いて帰ると色々な見れて楽しいです。
訪れたのは午前中の早い時間。公園内を歩いて行きました。緑が綺麗です。
海から見た(桟橋があります)カフェの全景です。船の帆のような日よけの下にはカフェテラス、グラスハウスのような建物の中はレストランです。
店の中はこんな感じ。カウンターで購入してテラス席でいただきます。
テラス席はこのとおり。映画のように眩しい海が広がっています。
いただいたのは定番のシナモンロールとコーヒー。
そしてやっぱり締めくくりは「かもめ」ですね。
自力で巡る or 連れて行ってもらう?
点在するロケ地を巡るのはなかなか大変ですが、それが旅の醍醐味でもあります。
自力で巡る時に便利なのがこちらヘルシンキカード。ロケ地以外に美術館や教会など観光スポットを見て回るならお得です。
もちろん現地でも購入できますが、事前購入しておくと安心かもしれません。
自力で巡る自信がない、時間がないという方にはオプショナルツアーもあります。
ツアーなら個人では行きにくいヌークシオ国立公園にも簡単に行けますね。このコースはカフェ・ウルスラのランチも付いているようです。
目的/予算/スケジュールに合わせて活用してください。
おしまい。