ムーミンの街「飯能市」の「トーベ・ヤンソンあけぼの子供の森公園」に行ってきた。メッツァとの違いは?
10月の晴れた日に飯能市にある「トーベ・ヤンソンあけぼの子供の森公園」に行ってきました。
「トーベ・ヤンソンあけぼの子供の森公園」とは?
一つが「トーベ・ヤンソンあけぼの子供の森公園」、もう一つが「メッツァ ムーミンバレエーパーク」です。
正直混乱しますよね。簡単に違いをまとめました。
トーベ・ヤンソン |
メッツァ ムーミンバレエーパーク |
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施設形態 | 公園 | テーマパーク |
施設内容 |
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入場料 | 無料 | 有料 |
運営団体 | 飯能市 |
これをみて分かるように、バレーパークは営利目的の商業施設です。一方、子供の森公園は公営の公園です。
これだけで比較すると、子供の森公園は「ムーミンっぽいただの公園」、バレーパークは「楽しいテーマパーク」と思ってしまいますよね。
ところが、今回実際に行ってみて、子供の森公園の完成度の高さに驚きました。
なので、この記事では子供の森公園を中心にご紹介します。
ちなみに、「トーベ・ヤンソンあけぼの子供の森公園」の公式HPはこちら。
「メッツァ ムーミンバレエーパーク」の公式HPはこちら。
ムーミンバレエーパークはメッツァビレッジという入場無料エリアと併設しており、レストランやショップはこのメッツァビレッジに有ります。
実際に行ってきた
「トーベ・ヤンソンあけぼの子供の森公園」
行き方
子供の森公園の場所はこちら。飯能市の市民体育館のすぐ隣にあります。
残念ながら公共の交通手段で行くことができません。最寄りの駅は西武線の元加治駅ですが、公園まで徒歩で20分ほどかかります。
今回はカーシェアリングを利用して、飯能駅から車で行ってきました。
駐車場は、公園に一番近い市民体育館の駐車場を利用しました。
公園が人気なのか、第二駐車場として川沿いの阿須運動公園の駐車場も案内していました。大型連休でもない限り、駐車場に困ることはないかと思います。
駐車場の奥(道路と反対側)に子供の森公園の案内が立っています。
もうここが子供の森公園の入り口です。(公営の公園なのでゲートなどはありません)
長いアプローチの先に、もう施設の一部が見えています。
この公園は緑がとても綺麗でした。
木々の間から差し込む光の感じ、すでにフィンランドっぽいです。
アプローチを登り切ることには、すぐ隣に駐車場や体育館があることを忘れてしまうくらい、独特の雰囲気/空気感が漂っています。
きのこの家
公園に入って真っ先に目に入るのが「きのこの家」です。この公園のメインの建物です。
近寄ってみると外階段の手すりなどに、造形へのこだわり度が見て取れます。
中に入るとさらにその完成度に驚きます。(土禁なので入り口で靴を脱ぎます)
これ本当に無料なの?と思うくらい、よくできていました。
建物中は3階建(3.5階?)になっていて、建物の外周に沿った螺旋状の階段を登っていきます。
下の写真は二階に上がる途中(1.5階)から登ってきた方向を見たところ。
二階へと階段は続きます。
下は2階のリビング?の写真。柱に暖炉があります。(後で係りの人が開けていました。作りが細かい!)
ほんとうにここに「人でない何か」が住んでいるような感じ。大人でも想像力を掻き立てられます。
窓から外を覗くと、公園の緑が見えます。紅葉したらさぞかし綺麗でしょうね。
下の写真は建物の最上部から下を覗いたところ。見えている最下部は二階です。
外国からの観光客も来ていて、熱心に写真撮影していました。
池と小屋
きのこの家のとなりには池があり、ムーミンの絵によく出てくる橋のかかった小屋が再現されています。
橋を渡って小屋に入ることもできました。
カフェ「プイスト」
池のほとりにカフェがあります。公園内で唯一の飲食施設。
公園内で飲食ができるるのはここだけです。
カフェの造りも凝っていて公園の世界観構築に一役買っています。
橋
公園内は階段状の坂になっていて、上の方に小川に橋がかかっています。
坂の途中から見る園内も緑が綺麗。そして小川にかかる橋がこれまた個性的。
落ち葉がいい演出していました。
橋から園内を振り返るととこんな感じ。
森の家(ライブラリ)
公園内には森の家というライブラリ/資料館があります。
これもまた中に入ると驚き。吹き抜けの天井から陽が差し込んで、木のぬくもり感が倍増してます。
一階にはトーベヤンソンに関する資料展示、中二階には本棚と読書用の机があります。
壁のライトの一つ一つ、階段の手すりまでとことん凝ってます。
子ども劇場
公園の中心部には劇場(ホール)があります。
屋外は階段状にすり鉢になっていて、ホールの大扉を開けて劇など上演できそう。
ホールの中も作りが凝っています。
個人的な感想ですが、「トーベ・ヤンソンあけぼの子供の森公園」は派手なアトラクションはありませんが、建物の作りの完成度、取り囲む自然との一体感、が素晴らしく、作り出す世界観への没入感が高いです。
「ただ静かにそこに在る」感じが、受け手(来園者)の想像力をより大きく掻き立ててくれます。
名称こそ「子供の森公園」ですが、子供だけでなく大人でも楽しめると思いました。
とても写真映えする場所でもあり、ライトアップの夜間や、新緑や紅葉など季節に合わせて繰り返し訪れたくなりました。
メッツァ ビレッジ
飯能に来たついでにメッツァビレッジにも行ってきました。
子供の森公園とは違って行き方は簡単です。飯能駅から出てすぐ目の前のバス1番乗り場から直通バス(ノンストップ)が出ています。(200円)
バス停もある駐車場からまず入るのが入場無料のメッツァビレッジ、ムーミンバレーパークはビレッジを通り抜けた奥にあります。
メッツァビレッジもムーミンバレーパークも宮沢湖のほとりにあります。
ビレッジのレストラン、カフェからは宮沢湖とそれを囲む緑が見えます。
イッタラやマリメッコといったフィンランドを代表するブランド店も軒を連ねています。
カフェ併設のイッタラって初めて見ました。
ビレッジには芝生エリアもあり、無料でのんびりした時間を過ごすこともできます。
ムーミンバレーパーク
バレーパークの入り口まで歩いてみました。宮沢湖を周回する散策道からパークの一部が見えます。
パークの入口には写真撮影用の巨大な本?もありました。
キャラクターの形でくり抜いてあり、そこに立って写真を取ることができます。
日帰り温泉「宮沢湖温泉 喜楽里別邸」
メッツァビレッジのすぐ隣に日帰り温泉「宮沢湖温泉 喜楽里別邸」があります。
今回はムーミンバレーパークを差し置いて温泉に浸かってきました。
湯上りの涼み用ウッドデッキからメッツァビレッジはすぐ目の前。
喜楽里別邸はビレッジのレストランのすぐ上にあるので、施設としてはほぼ一体化していました。
ここの露天風呂からは生い茂る緑越しに宮沢湖が見えてかなりオススメです。
帰りは喜楽里別邸の玄関前から飯能駅にバスが出ています。(メッツァの駐車場も経由)
来るときに乗った飯能駅メッツァ直通バスとは運営が異なるのか、このバスはICカードが使えず現金のみだったのでご注意ください。
おしまい。