長崎の世界遺産「軍艦島」に行ってきた。上陸できたかどうかは…。
今年の春先(三月末)に長崎を訪れたついでに、前から気になっていた軍艦島ツアーに参加してきました。
軍艦島
「軍艦島」は通称で、正式には「端島(はしま)」という無人島です。
長崎市の条例により、事業許可を受けた業者(ツアーなど)で案内された人だけが指定された見学区域に立ち入ることができます。
また、上陸の可否には波や風、視界といった天候の条件があり、当日のその時刻にならないと上陸できるかどうかわかりません。
ツアー自体の費用は安くないしキャンセル料もかかるので、上陸が目的で行くととてもがっかりする可能性があり、それなりの覚悟が必要です。(上陸出来ない場合は、どのツアーも共通で上陸料の300円だけ返金されます)
ツアーは複数の業者が催行しています。料金に若干の差はありますが、船の設備やガイドの質で選ぶと良いと思います。
実際に行ってきた
ツアー業者は「軍艦島コンシェルジュ」(株式会社ユニバーサルワーカーズ)を選びました。
HPに「公式」とありますが、別に長崎市が運営しているわけではありません。業者の公式HPというだけです。ちょっと紛らわしいですね。
若干料金は高めですが、デジタルミュージアムを併設しており、上陸出来なかった場合はデジタルミュージアムの入館が無料になります。
また、船の設備も新しいようなので選びました。
受付・乗船
このデジタルミュージアムは大浦天主堂に続く坂道の下にあり、ツアーの受付もここで行なっていました。
乗船する場所は、デジタルミュージアムから徒歩数分の距離です。
乗船待ちする待合所(トイレ有り)も桟橋にありました。
そして、乗船した船がこちら。
ちょっとお高いプレミアムチケット購入者が先に乗船します。
中は2階建てで、2階の後部にはオープンエアな座席もあります。
真冬や真夏は厳しいと思いますが、気候がいい季節ならオープンエアシートはおすすめです。風の吹き込みもそれほど無く、後ろだからといって極端に揺れが大きくは感じませんでした。
伊王島
軍艦島に向かう途中、伊王島の港によってここからツアーに参加する客を乗せました。(この後、ここに寄港する行程はなくなり、直行だけになったようです)
軍艦島
さらに進んでいくつか島を通過すると、いよいよ軍艦島が見えてきます。
時間はかかりますが、その間もスライド映像を交えてガイドさんが関連情報を説明してくれ、話も内容も面白いので飽きませんでした。
軍艦島に到着、ここで船長から上陸できるかどうか確認結果がアナウンスされます。
上陸可能なら、下の写真(真ん中あたり)に写っている桟橋から上陸します。
で結果は、、、上陸不可でした(残念)
周遊・写真撮影
上陸出来ない代わりに、島の周りを周遊して写真撮影時間に充ててくれました。
予定していた時間をたっぷり使って、船をベストポジションに止め、ガイドさんが詳細に説明してくれ、さらには座席位置に不公平ないよう船の向きを変えてくれました。
上陸して撮れる写真は、悪く言えばただの廃墟ですが、海から撮る写真は紛れもない「軍艦島」です。
好みは分かれるでしょうか、これはこれで写真好きの人には大いに価値があるのでは、と思いました。
たっぷり時間を使って撮影でき、参加者のほとんどが満足したところで船は軍艦島を離れ、長崎港へと向かいました。
上陸出来ないのは残念でしたが、天気も良く、船に酔うこともなく、寄港後はデジタルミュージアムも見れてほぼほぼ満足でした。
上陸できる確率
ツアー業者の公式HPには上陸率が掲示してありますが、これは上陸条件が厳しくなる前からの平均値だと思います。
上陸できる確率は、季節によって変動するようですが、この時(3月末)は(前後数日を見たところ)6割強(3回に1回は上陸できない)でした。天気が良くても風があると波が高くなるので天気予報もあてにならず、素人には完全に運任せです。
ども業者も上陸ツアーだけを売りにしているので、上陸出来なかった場合の対応が悪く見えてしまいますね。いっそのこと、(上陸しない)周遊ツアーを同額で併売して、「上陸出来ない時は周遊ツアーに切り替えます」と説明すれば、「損した感じ」はしないのに、と思いました。
機会があれば(上陸出来そうな時に)再度リベンジしたいと思います。
おしまい