「応挙寺」として有名な兵庫県香美町の大乗寺に行ってきた。円山応挙の絵が埋め尽くす寺はファンでなくても必見。
以前から気になっていた「応挙寺」こと兵庫県香美町の大乗寺に行ってきました。京都の近代美術館で開催された「円山応挙展」で知ってから一度行ってみたいと思っていた場所です。
応挙寺・大乗寺
大乗寺は(天平17年:745年)は高野山真言宗のお寺で、その中には円山応挙一門による襖絵がたくさんああるため「応挙寺」と呼ばれています。
描かれる襖絵自体がお寺の宗教空間を立体的に具現化しており、(各地の美術館に貸し出され展示された状態ではなく)このお寺内で見ることにとても大きな意味があります。
大乗寺の公式HPはこちら。デジタルミュージアムもあり作品を見ることができます。
なお、美術館に貸し出される絵は全て(当然ですが)本物ですが、大乗寺に常設されている襖絵は一部が複製品です。
寺自体は古い作りそのままなので空調もなく外気や風が入り込みます。なので、作品の劣化を抑えるためには当然の対応と言えます。もし全て本物だったら逆に心配してしまいます。
ただし、複製品は非常に精巧にできているので、それと説明されなければ素人にはわかりません。
実際に行ってきた
大乗寺は城崎温泉から車で40分前後、山陰本線で一時間弱の兵庫県美方郡香美町にあります。
首都圏からは、飛行機で神戸空港 へ、高速バスで城崎温泉へ、そこからレンタカーか山陰本線で香美町へ、とアクセスするのが一般的かもしれません。
城崎温泉で前泊か後泊するのも楽しそうですね。
もし日程に余裕があれば、舞鶴あたりに一泊して途中の「天橋立」に立ち寄るのもおすすめです。
なぜならば、大乗寺の襖絵に「天橋立」が描かれているからです。
境内へ
大乗寺はお城のように立派な石塀の上に建っています。駐車場はこの前にあります。
石段を上がって門をくぐり境内へ。
苔が見事な大木がありました。とても絵になります。
そして、円山応挙の像がお出迎えしてくれます。時節柄、しっかりマスクをされていました。
なお、お寺の中は撮影禁止なので写真はここまでです。
受付をすると、数人集まったところで係の方が説明つきでガイドしてくれます。
人が少ない時期や時間なら、待たされることはないと思います。
とても丁寧にわかりやすく説明してもらえるので、大変満足できました。
追加料金になりますが、お寺の二階(天井裏?)の部屋も見学できます。
ここに描かれた絵も素晴らしいので、時間に余裕があれば躊躇わず見ることをお勧めします。
芭蕉庵(うどん)
大乗寺を見学して小腹が空いたら、駐車場のすぐ脇にある芭蕉庵がお勧めです。
ここの手打ちうどんと小鉢は絶品です。
大乗寺に隣接するだけあって、店内は円山応挙の絵が壁一面を覆っています。
まず出されるのが小鉢6品。これがどれもこれも美味しいんです。
肌寒かったので暖かいけんちんうどんを注文しました。
名物の胡麻ダレうどんがこちら。手打ち麺がモッチモチでとても美味しいです。
大乗寺を訪れたなら、こちらの「うどん」がとってもお勧めです。
おしまい。