マレーシアのクアラルンプールから路線バスに乗ってブルーモスクに行ってきた。バスの旅は時間と気持ちに余裕を持って。
2月のはじめ、マレーシアの首都クアラルンプールに滞在中、路線バスに乗って近郊にあるブルーモスクを訪れてきました。
ブルーモスクとは
ブルーモスクの正式名称は「スルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク(Masjid Sultan Salahuddin Abdul Aziz Shah)」です。
長い名前ですね。何度聞いても覚えられません。
クアラルンプールの近郊にあるモスクとしてはピンクモスクの次に有名かもしれません。(日本人には)。マレーシア最大のモスクで、東南アジアでも2番目の大きさだそうです。
ピンクモスクは観光バスが何台も連なって乗り付ける一大観光スポットなのに対して、ブルーモスクは観光スポットとしてはひっそりとしています。
ではつまらないの?かと言えば、見て損はない、行って損はない立派で美しいモスクでした。
公式HPはこちら。「MEDIA」メニューを辿ると紹介動画が見れます。(ちょっと画質が古いですが)
Masjid Sultan Salahudin Abdul Aziz Shah
行き方
ブルーモスクの場所はこちら。セランゴール州の州都「シャー・アラム(Shah Alam)」に位置しています。
行き方は鉄道とタクシーを使うのが手っ取り早いですが、時間に余裕があれば路線バスで行くこともできます。
一度バスに乗ってしまえば乗り換え不要なので、今回は路線バスで行ってみることにしました。
クアラルンプールから路線バスで行くには、中華街の近くにあるパサール・スニ駅(Pasar Seni)の南側にあるバスターミナルから750番線の路線バスを利用します。
大まかなルートはこんな感じです。
正直言ってマレーシアのネットの情報は正確ではありません。
公式HPの情報でさえ、現地に行ったら違っていた(係の人に聞いても知らなかったり)ことが何度もあります。
さらにグーグルマップの情報も正確ではありません。(特に所要時間やバス停の場所など)
事前にネットで調べることは必要ですが「実際行動したら少し違っていた」リスクを考慮して、時間的余裕や代替え手段の準備(いざとなったらGrabでタクシーを呼ぶなど)が不可欠です。もっとも必要なのは「心の余裕」(気持ち)かもしれませんね。
ちなみに私が行ったときのパサール・スニ駅(Pasar Seni)でのバス乗り場はこの辺りでした。すでにグーグルマップの経路探索とちょっとズレていますよね。
バスを降りる時も、検索結果を過信せず「この辺りが近いに違いない!」と分かった時点でさっさと降りてしまうのがベストです。
実際に行ってきた
パサール・スニ駅からバスに乗り約1時間強、現地調達したプリペイドSIMを入れたスマホの地図をみながら、この辺りだなと思った場所で降りて歩き始めました。
ボタンを押しても信号が変わらないのはご愛敬。隙を見て道を渡り歩道を歩き始めて約10分もかからずにモスクの入り口に到着しました。
立派すぎて隣接する行政施設かと勘違いして、思わず通り過ぎてしまいました。
敷地に入ってすぐ目の前に大きなモスクがそびえています。
スロープを登って噴水のある広場の正面が入り口です。
観光客を受け入れているモスクはだいたい同じ流れですが、まず名簿に記帳します。
個人で見てまわれた、という過去の記事もありましたが、私が行った時は数名集まるまで入り口で待つように言われました。
10分ほどで5、6人が集まり(この時は全て日本人)、係の人が付き添って見学が始まります。
必要に応じてローブを貸し出してくれます。(男性も)
基本英語ですが、わかりやすくゆっくり話してくれます。
写真撮影の時間も十分考慮してました。
まず外観ですが、白と青のコントラストがとても美しかったです。
時間帯が良かったのか人も少なく、心置きなく写真が撮れました。
淡い青色のガラス天井と白い柱のコントラスト、幾何学的な造形と相まってすばらしい。
モスクの中に入ると、さらに色が加わります。青色とかブラウンとか。
見上げたクーポラの内側が緻密で、目がくらみます。
その下には巨大なシャンデリアが。圧巻です。
窓から差し込む光が青色に染まって幻想的です。
緑色の光も。
じっくり時間をかけてモスク内を巡って見学できました。
モスク内には結婚式場や勉強塾や図書館もあり、コミュニティ形成の役割や公共施設としても重要な建物であることを知りました。
最後には水のボトルまでくれて、イスラムの懐の深さを感じました。
おしまい。