マレーシアの首都クアラルンプール の国立モスクに行ってきた。気軽に見学できる市内の新旧2大モスク。
マレーシアのクアラルンプール に滞在中、首都クアラルンプールを代表する(していた)二つの主要モスクを訪れました。
クアラルンプールのモスク
クアラルンプールのモスクといえば「ブルーモスク」と「ピンクモスク」が有名ですが、どちらも市内から少し離れていてアクセスが良いとはいえません。
一方、市内にもこれらに見劣りしない見応えのあるモスクがあり、簡単に見に行ける場所にあるので今回訪れた2つのモスクをご紹介します。
一つは「マスジッド・ジャメ」。1965年に国立モスクの「マスジッド・ネガラ」が建てられるまで、クアラルンプールの主要なモスクとしての役割を果たしていました。
もう一つは、その「マスジッド・ネガラ」です。
この2つのモスクは徒歩20分ほどの距離にあり、しかもその間には観光スポットが密集しているので、観光にはもってこいのルートでもあります。(地元のタクシードライバーさんにもお勧めされた「お墨付きルート」です。)
「マスジッド・ジャメ」
マスジッド・ジャメ(MASJID JAME)はクアラルンプールにある最古(1909年に完成)のモスクだそうです。
モスクの名前がそのまま隣接する駅の名前にもなっており、LRTのマスジッド・ジャメ駅を出たらすぐ横にモスクの入り口があります。
「クアラルンプール」とは「泥の交わる場所」と言う意味があるそうですが、「マスジッドジャメ」はまさにその泥(川)の交わる場所、クラン川とゴンバック川の合流地点に建っています。
川が合流した先に橋がかかっており、そこからの眺めがこちらです。
まるで川に浮かんでいるようです。
私が訪れた時間はちょうど礼拝の時間だったので、見学できる時刻まで周りを見て回りました。
川の対岸(駅のある側)から見るとこんな感じ。
ひっそりとして人気がありませんが、それは礼拝中だからですね。
普段はこの「KUALA LUMPUR」の文字の周りに噴水が出ているようですが、ちょうどこの時間は清掃中でした。
礼拝が終わり見学可能な時間になったら一番乗りで入れてもらいました。
短パンだったので、入り口でスカートのような腰に巻く布を貸して頂きました。
係の人も慣れているのでとっても気さくです。特に案内はなく、個人で見て回ります。
モスクの塔はレンガ作りです。歴史と趣を感じます。
モスク正面の広場には、大きなパラソル?日除けが気持ち良い日陰を作っていました。
真正面からみるとこんな感じです。
少し角度を変えて。
このパラソル、とても絵になりますね。大きな蓮の葉の下にいるようです。
ぐるっと周りを一周してみました。
川が合流する側に行くと噴水がありました。
こちらは裏側。木陰で昼寝している人もいました。
一周して再び正面へ。
大きな建物ではないので、つい見過ごしてしまいそうですが、見る価値は十分ありました。
「マスジッド・ネガラ」(国立モスク)
マスジッド・ネガラは1965年に竣工したマレーシア国内最大規模のモスクで、8000人を収容できるそうです。
最寄りの駅はKuala Lumpur駅ですが、無料の市内巡回バス「GO KL」の方がアクセスがいいです。もしくはLRTのPasar Seni駅からも歩いて数分でアクセスできます。
見学受付で記帳して、男女共通のローブをお借りして見学開始。
こちらも特に案内はなく、個人で見て回ることができます。
全体的に青色をベースにした美しい造りです。貸し出しローブも青色でした。
タイルの青色がとても綺麗です。
このモスクの塔は72メートルあるそうです。
こんな暖色系の色をベースにした部屋もありました。
折り紙の内側に入ったような面白い造りですね。ランプの形もとても面白い。
モスクないはとにかく綺麗です。床はピカピカ。
まるでレンズの歪みをテストするために作られたような、理路整然とした回廊。
モスクの中はこんな感じでした。
こんな四角柱の柱が整然と並ぶ空間も。
マスジッド・ネガラは全体的に幾何学的な造形美があちこちに見られて、今までのモスクよりも現代的な印象でした。
マスジッド・ジャメとはまた一味も二味も違う建築美が素晴らしかったです。
イスラム教徒でもマレーシア国民でもない私が言うのもの何ですが、どっちのモスクが好きかと問われれば、(強いて言えば)マスジッド・ジャメの方が街に溶け込んでいてクラシックな造りが好きですね。
一方のマスジッド・ネガラは建築美がすばらしく、さすが肝入りの国立モスクといった威風堂々たる迫力を感じました。
どちらも一見の価値ありです。
ただし、あくまでも部外者なので見学の際には敬意を怠らないようにしたいですね。
なお、ブルーモスクを訪れた記事もあるので、よろしれればどうぞご覧ください。
おしまい。