マレーシアのクララルンプールから日帰りで古都イポーに行ってきた。鉄道の冷房は本当に寒かった。
マレーシアのクアラルンプールに滞在中、鉄道を使って古都イポーに行ってきました。
マレーシアの地方都市は鉄道よりも(インターシティ)バスの方がアクセスが良いのですが、イポーは駅から徒歩圏内に旧市街があり鉄道の方が便利です。
行き方
イポーは首都クアラルンプールから約200キロメートル北に位置するマレーシアで3番目に大きい都市です。クアラルンプールの中央駅「KLセントラル」からイポーの駅までは、鉄道のKTM一本で乗り換えなしで行くことができます。
このKTM鉄道の列車はネットで事前予約が可能です。スマホアプリもあり、アプリに電子チケットが入るので改札でそれを見せるだけで乗車できます。(スマホアプリがなくても、メール送付されるチケットを印刷して見せたり、スマホでメールを表示した画面を見せても大丈夫です。)
KTMのHPはこちらです。
実際に行ってきた
KLセントラルからイポーへ
KLセントラルの駅では、出発直前までホームには入れません。時間が近づくと、乗車券を確認した上でホームに入ることができます。なので、出発間際には駅の改札前は人だらけです。(なので乗車口を間違えることはないでしょう)
案内に従い予約した車両に入ります。
座席の下にコンセントもありました。変換プラグがあれば充電にも利用できそうです。
無線LANサービスの表示もあったので試しましたが、これはうまくつながりませんでした。
売店らしきスペースもありましたが、サンドイッチが数個置いてあるだけで販売スタッフも不在でした。(たまたま自分が行った時だけかもしれません)
カウンターもあり、流れる景色を見ながらテーブルを使って食事ができそうです。
マレーシアの鉄道は「恐ろしく寒い」という口コミに怯えていたのですが、薄手の(ペラッペラの)ポケッタブルパーカーを羽織るだけで耐えられました。(しかし、その幸運は行きだけでした、、、。)
イポー駅
イポーは駅自体が立派で見応えがあります。
駅前広場も綺麗に整備されていて、少し離れてみると一見して駅とは思えない荘厳さ。
タウンホール
イポー駅の前には同じく白塗りの立派なタウンホールが。
夜はライトアップされるそうです。日帰りなので見れませんでしたが、口コミ写真をみるととても綺麗で、夜のイポーも一見の価値がありそうですね。
レストラン・ティエン・チュン
イポーの一番の見どころ(食べどころ)はレストラン・ティエン・チュンを中心とした四方の数ブロックに集まっていると言っても過言ではないかもしれません。
駅から歩いて行くと、緑生い茂るビルが目印。このビルの間の細い路地を通り抜けると、前後左右にローカル感満点のレストランやお店が並んでいます。
通り抜けた交差点の手前、駅から見て通りの右側がティエン・チュンです。
ここの目玉は「もやし炒め」(一緒にチキンライスも頼みました)と、、、
「プリン」です!
見るからに美味しそうなプリン。昔ながらの気泡の穴があいたプリン、薄めのカラメルソースとよく絡んでいてとても美味しいです。
カフェ
この一帯にはカフェもたくさんあります。レストランでローカルフードを食べて、暑い街を歩き疲れたら、カフェで一休みですね。
上の地図の角にあるカフェが居心地良さそうだったので、入ろうとしたらすでに満席。親切な店員が隣の店舗が姉妹店?らしく案内してくれました。
こちらは席に空きもありゆったりと過ごせました。窓の外には側道脇にカーテンのように垂れ下がる蔦の緑が一面に広がっていて、とても涼しげで癒されます。
ちなみにこの店ではコーヒーを「ロングブラック」(ブラックコーヒー)、「フラットホワイト」(カフェラテ)とオーストラリアやニュージーランド風に呼んでいました。土地柄なのか、店主の好みなのか、イポーのカフェ文化はなかなか深いです。
もう一店、ティエン・チュンからさらに1ブロック離れた交差点にあったカフェに入りました。
こちらはデザートや冷たい飲み物が中心のお店で、立ち寄った午後3時頃は若い観光客で一杯、とても賑やかでした。
店から外の交差点を眺めていると、街歩きの観光客がたくさん歩いていて、イポーの人気ぶりがよくわかります。
Kong Heng Flea Market
カフェ「Pastry's Shop」のすぐ隣に入り口のあるマーケットは、小さな雑貨屋や小洒落たレストランが集まっている楽しい場所です。
古い家屋をモダンに改装しているので、あちこちに写真を撮る若い人が沢山いました。
ウォールアート
イポーの街全体、あちらこちらで見れるのがウォールアート。
どの絵も町独自の味わいが出ていて、見るのも楽しいし、アートに入り込んで写真撮影するのも楽しいです。
写真映えする人気の絵の前では、順番待ちする人も居たります。
帰路:マレーシア鉄道の寒さを思い知る
往路は大したことないと軽く見ていた列車内の冷房ですが、帰りに思い知りました。
車両の中央付近の席だったので冷房の効きがよかったのか、さらには冷房の風が直撃することもあり、熱射病になりそうな外の暑さとは真逆の寒さです。
「まさか使うことないだろう、でも念の為」と持ってきたユニクロのポケッタブルダウンをポロシャツの上に着て、短パンの足は来るときに使ったポケッタブルパーカーで覆い、それでもなんとかギリギリ風邪を引かずに済んだ感じです。
同じ車両には半袖のまま座っている人も居て、座席の場所や空調の風向きが大きく影響するようです。満席だと席を移動することもできないので、マレーシア鉄道では防寒対策は必須ですね。身にしみました。
初めてマレーシアに行かれて鉄道に乗る方は、どうぞお気をつけください。
おしまい。