マレーシアのクアラルンプールから日帰りで世界遺産の古都「マラッカ」に行ってきた。ローカルバスは帰りが要注意。
マレーシアのクアラルンプールに滞在中ちょっと足を伸ばして、世界遺産にもとうろくされている古都「マラッカ」に行ってきました。
行き方
クアラルンプールからマラッカに行くには鉄道ではなくバスを使うのが一般的です。
マレーシアでは都市間を結ぶバスの運賃がとても安く、マラッカであれば日本円で千円未満で往復が可能です。驚きですね。
このバスチケットは当日バスターミナルの窓口でも購入可能ですが、慣れない旅行者はあらかじめネットで購入しておくのが安心です。とくに週末はターミナルが混雑するようで、週末にマラッカに行く予定であればなおさらネットでの事前購入がお勧めです。
バスチケット購入
マレーシアのインターシティ(都市間接続)バスは、こちらのサイトで簡単に購入できます。クレジットカードで決済できますし、その際に座席の配置図を見ながら座席指定もできます。
乗車当日、バスターミナルでは予約した際に受領したメールを見せるだけで、バスの乗車チケットを発行しもらえます。メールにはプリントして持参するよう書いてありますが、プリントしなくてもチケットは発行してもらえます。なので旅先で前日予約なども簡単にできます。
クアラルンプールのバスターミナル
クアラルンプールのバスターミナル(TBS)は都市中心部から少し離れていますが、鉄道やライトレールの駅に直結しているので簡単にアクセスできます。
予約メールには30分前に乗車券引き換えの手続きをするように書いてあります。この時間に遅れても乗車チケットは発行してくれますが、余裕を持って30分前には到着しておくことをお勧めします。
乗車チケットの引き換えカウンターの写真がこちら。
バスターミナル(TBS)はとても大きな施設で、飲食店や売店も多数入っています。ちょっとした空港と同じくらいの規模、仕組みになっており正直おどろきました。
乗車チケットを受け取ったら、自動改札にチケットのバーコードをかざして搭乗ゲートに向かいます。
搭乗ゲートには空港と同じように待合スペースが設けてあり、時間になったら(バスが来たら)係員が改札(乗車券確認)が始まります。ほんとに飛行機に乗る感覚です。
ちなみに(あまり利用することはないと思いますが)バスターミナルの公式HPはこちら。
マラッカへは沢山のバス会社がバスを出しています。 中でもKKKL社のバスは3列でゆったりとしたシートで、かつ(マレーシアでは恒例の)異常なまで寒い冷房がありません。車内も清潔でとてもお勧めです。
マラッカのバスターミナル
マラッカのバスターミナル(マラッカセントラル)も観光スポットから離れています。残念ながらTBSのようにアクセスが良くありません。ローカルバスかタクシーを利用して移動する必要があります。
急ぎの場合はタクシーを、日程に余裕がある場合はローカルバスを利用すると安上がりです。
マラッカのバスターミナルはインターシティ到着口、インターシティ発車口、ローカルバス発着口に分かれています。クアラルンプールからバスで着いたら、ローカルバスの乗車口を目指してターミナル内を移動します。
ローカルバスの発着口はインターシティ(InterCity)バスの発車口の反対側にあります。間違えてインターシティの発着口に行ってしまった場合は、真後ろに戻っていけばすぐにローカルバスの発着口に行けます。
ローカルバスの発着口にはぐるりと番号順にバス乗り場が並んでいますが、その一番端っこの17番のバスに乗れば、観光スポットに移動できます。(運賃は2020/年1月の時点でRM2.00でした。乗るときに支払います。)
Googleマップで見ると所要時間が1時間と出てきますが、実際には20分弱で到着します。(マレーシアではGoogleマップのバスの時間は信用できません。データが悪いのか、時間の正確性がかなり悪いです)
朱色に塗られた建物が並ぶ場所に来たら、そこがオランダ広場なのでバスを降りましょう。景色を見ていれば簡単にわかると思います。
実際に行ってきた
実際に巡ってきた場所(廻らなかった場所も)を紹介します。
オランダ広場
バスを降りればすぐそこがオランダ広場です。この広場に来ただけで、ほぼマラッカに行ってきた、と行っていいのではと思うほど代表的な場所ですね。観光客もたくさんいます。
このオランダ広場にはトライショーという人力観光車がたくさん客待ちしています。見た目のインパクトが強烈で、「ライセンスなんてお構いなし」と一目でわかるクオリティのキャラクターで飾ってあったり、見ているだけでも楽しいこと間違いなしです。マラッカ名物の一つになっていますね。
マラッカタワー/マラッカ海洋博物館
オランダ広場から丘の上のセントポール教会跡に向かう途中、高台からマラッカタワーや海洋博物館の船が見えます。
マラッカタワーの場所はこちら。回転しながら上下する展望室に乗って、マラッカを一望できるそうです。(ここはスキップして入りませんでした)
海洋博物館の場所はこちら。後で入り口まで行きましたがあまりにも暑くて(展示が外にもあったりしたので)、パスして近くのショッピングセンターに食事&涼みに行ってしまいました。
セントポール教会跡
オランダ広場から10分もかからない丘の上に、セントポール教会跡があります。風が通り抜けて気持ち居場所です。
建物も残っていて、中には石碑が並んでいたりして風情があります。
マラッカ川
オランダ広場のすぐ脇に流れる川がマラッカ川です。橋のすぐ脇でリバークルーズのチケットを売っていました。
川の両脇には散歩道も整備されていて、壁面の絵をみながら歩くのも楽しいです。
チャイナタウン/ジョンカーウォーク
オランダ広場から橋を渡るとチャイナタウンです。メインストリートのジョンカーウォークを往復するだけでも雰囲気が味わえます。
こんな写真撮影用のスポットもありました。
砲台跡
オランダ広場から海洋博物館に行く途中には砲台跡があります。
近くには緑豊かな公園も。
独立宣言記念館
独立宣言記念館では、マレーシアの植民地からの開放、独立に関する歴史と文化の展示物を一般公開しています。無料でしたが中には入らず外から写真撮影のみ。
フォサモナ要塞跡
独立宣言記念館のすぐ隣に旧ポルトガルの要塞だったフォサモナ要塞跡があります。
この要塞跡自体はそれほどパッとしませんが、背後のセントポール教会跡のある丘も含めていい感じの雰囲気がでています。各国の観光客はみんな、ここで写真を撮りまくっていました。
マラッカ・スルタンパレス
マラッカスルタンパレスは、マラッカスルタンの宮殿を現代的に復元したもので中は博物館になっています。有料(RM10)ですが入ってみました。
建物はちょっと日本的な感じ。
中には展示品が多数。
建物だけでなく、庭も大きくてそれなりに楽しめました。
水上モスク
ガイドブックにはあまり載っていませんが、少し離れた場所にある水上モスクが最近は人気のようです。ただし、炎天下に徒歩で行くのはまず無理(無謀)な距離なので、タクシーで行くのが妥当ですね。(涼しい夕暮れ時だったら歩けなくもないかも)
口コミを見ると夕暮れ時のライトアップがお勧めのようなので、日帰りで貴重な時間を割いてまで行くのは止めました。
マラッカに宿泊するスケジュールだったら絶対に行ってみたい場所ですね。
帰り方
行きは目的地に到着するのに夢中で、帰りのことはあまり考えないものです。帰りのバスの乗り場をオランダ広場のロータリー脇にある観光案内所で聞きました。
場所は下の写真の建物の一階です。
帰りのバスはよくある質問らしく、係りの人は用意された写真でわかりやすく教えてくれました。
「降りた場所と同じ(オランダ広場の)場所で17番バス」
ということなので、その通りバスに乗りました。
結果的にはこのバスでバスターミナルまで戻れたのですが、来る時の三倍近い時間(1時間以上)がかかりました。一度バスターミナルとは反対方向まで行って、再び戻ってきて(でもオランダ広場は通らず)やっとバスターミナルに向かう、というルートでした。
早めに観光を切り上げてバスに乗ったので、予約したクアラルンプール行きのバスに間に合いましたが、乗り遅れるかとハラハラしました。
思ったより観光に時間がかかった、という方は迷わずタクシーで戻ることをお勧めします。もしくは十分余裕をもって帰路につくようにしてください。
おしまい。