マレーシアの首都クアラルンプール の国立モスクに行ってきた。気軽に見学できる市内の新旧2大モスク。
マレーシアのクアラルンプール に滞在中、首都クアラルンプールを代表する(していた)二つの主要モスクを訪れました。
クアラルンプールのモスク
クアラルンプールのモスクといえば「ブルーモスク」と「ピンクモスク」が有名ですが、どちらも市内から少し離れていてアクセスが良いとはいえません。
一方、市内にもこれらに見劣りしない見応えのあるモスクがあり、簡単に見に行ける場所にあるので今回訪れた2つのモスクをご紹介します。
一つは「マスジッド・ジャメ」。1965年に国立モスクの「マスジッド・ネガラ」が建てられるまで、クアラルンプールの主要なモスクとしての役割を果たしていました。
もう一つは、その「マスジッド・ネガラ」です。
この2つのモスクは徒歩20分ほどの距離にあり、しかもその間には観光スポットが密集しているので、観光にはもってこいのルートでもあります。(地元のタクシードライバーさんにもお勧めされた「お墨付きルート」です。)
「マスジッド・ジャメ」
マスジッド・ジャメ(MASJID JAME)はクアラルンプールにある最古(1909年に完成)のモスクだそうです。
モスクの名前がそのまま隣接する駅の名前にもなっており、LRTのマスジッド・ジャメ駅を出たらすぐ横にモスクの入り口があります。
「クアラルンプール」とは「泥の交わる場所」と言う意味があるそうですが、「マスジッドジャメ」はまさにその泥(川)の交わる場所、クラン川とゴンバック川の合流地点に建っています。
川が合流した先に橋がかかっており、そこからの眺めがこちらです。
まるで川に浮かんでいるようです。
私が訪れた時間はちょうど礼拝の時間だったので、見学できる時刻まで周りを見て回りました。
川の対岸(駅のある側)から見るとこんな感じ。
ひっそりとして人気がありませんが、それは礼拝中だからですね。
普段はこの「KUALA LUMPUR」の文字の周りに噴水が出ているようですが、ちょうどこの時間は清掃中でした。
礼拝が終わり見学可能な時間になったら一番乗りで入れてもらいました。
短パンだったので、入り口でスカートのような腰に巻く布を貸して頂きました。
係の人も慣れているのでとっても気さくです。特に案内はなく、個人で見て回ります。
モスクの塔はレンガ作りです。歴史と趣を感じます。
モスク正面の広場には、大きなパラソル?日除けが気持ち良い日陰を作っていました。
真正面からみるとこんな感じです。
少し角度を変えて。
このパラソル、とても絵になりますね。大きな蓮の葉の下にいるようです。
ぐるっと周りを一周してみました。
川が合流する側に行くと噴水がありました。
こちらは裏側。木陰で昼寝している人もいました。
一周して再び正面へ。
大きな建物ではないので、つい見過ごしてしまいそうですが、見る価値は十分ありました。
「マスジッド・ネガラ」(国立モスク)
マスジッド・ネガラは1965年に竣工したマレーシア国内最大規模のモスクで、8000人を収容できるそうです。
最寄りの駅はKuala Lumpur駅ですが、無料の市内巡回バス「GO KL」の方がアクセスがいいです。もしくはLRTのPasar Seni駅からも歩いて数分でアクセスできます。
見学受付で記帳して、男女共通のローブをお借りして見学開始。
こちらも特に案内はなく、個人で見て回ることができます。
全体的に青色をベースにした美しい造りです。貸し出しローブも青色でした。
タイルの青色がとても綺麗です。
このモスクの塔は72メートルあるそうです。
こんな暖色系の色をベースにした部屋もありました。
折り紙の内側に入ったような面白い造りですね。ランプの形もとても面白い。
モスクないはとにかく綺麗です。床はピカピカ。
まるでレンズの歪みをテストするために作られたような、理路整然とした回廊。
モスクの中はこんな感じでした。
こんな四角柱の柱が整然と並ぶ空間も。
マスジッド・ネガラは全体的に幾何学的な造形美があちこちに見られて、今までのモスクよりも現代的な印象でした。
マスジッド・ジャメとはまた一味も二味も違う建築美が素晴らしかったです。
イスラム教徒でもマレーシア国民でもない私が言うのもの何ですが、どっちのモスクが好きかと問われれば、(強いて言えば)マスジッド・ジャメの方が街に溶け込んでいてクラシックな造りが好きですね。
一方のマスジッド・ネガラは建築美がすばらしく、さすが肝入りの国立モスクといった威風堂々たる迫力を感じました。
どちらも一見の価値ありです。
ただし、あくまでも部外者なので見学の際には敬意を怠らないようにしたいですね。
なお、ブルーモスクを訪れた記事もあるので、よろしれればどうぞご覧ください。
おしまい。
マレーシアのクアラルンプールから日帰りでバトゥケイブ(バトゥ洞窟)に行ってきた。首都から気軽に行けるヒンドゥー教の聖地は圧巻。
マレーシアの首都クアラルンプール に滞在中、近郊の観光スポットして有名なバトゥ洞窟に行ってきました。
電車一本で簡単にアクセスできるバトゥ洞窟は、そのアクセスのし易さとは反対に見応えあるヒンドゥー教の聖地でした。
バトゥ洞窟とは
バトゥ洞窟(Batu Caves)は、マレーシアのセランゴール州にある巨大な洞窟に作られたヒンドゥー教の聖地です。
場所はこちら。
何と言っても山腹の洞窟入り口まで続く色ざやかな階段とその横に立つ巨大な金色の像の印象が強く、その写真は一度見たら釘付け(訪れずにはいられないほど)のインパクトがあります。
行き方
バトゥ洞窟への行き方はとても簡単です。
首都クアラルンプールの玄関であるKLセントラル(KL Sentral)駅から近郊鉄道(KMUTER)にのれば、最寄りの駅まで乗り換えなしで行けます。
しかもバドゥ洞窟の最寄駅が終点なので、間違いようがありません。
電車のチケットは事前に鉄道会社(KTMB)の公式HPから購入できます。
もしくは、マレーシアの交通系プリペイドカードであるTouch’ n Go (タッチアンドゴー)カードがあれば、さらに簡単にチケットレスで行くことができます。
「マレーシア touch n go」で検索すれば、購入方法など日本語の情報も沢山あるので参考にしてください。個人で数日滞在するなら必須アイテムです。
ちなみに私はKLセントラル隣接のショッピングモール内にある「Touch’ n Go」直営店?で購入しました。
その場でチャージ金額含めカードで支払いできるので手間が省けて便利です。チャージ機もその場にあるので、カード購入とは別にチャージだけもOKです。
なお、このカード本体は買い取り式なので日本の交通系電子マネーのようにデポジット金は戻ってきません。
実際に行ってきた
KL SentralからBatu caves駅へ
前述しましたように、アクセスはとても簡単です。
KLセントラル(KL Sentral)駅では、行き先がバドゥ洞窟(Batu caves)行きの電車に乗るだけです。
迷っても駅員に「Batu caves?」と聞くだけで教えてくれるでしょう。
乗る電車(KMUTER)はこんな電車です。車内はとても綺麗で、椅子が横向きで通勤電車といった感じでした。
イポーに行く時の電車は激寒でしたが、こちらは近郊鉄道なのでデッキもなくドアも多く、半袖半ズボンでも平気でした。
終着駅=目的地に着いたら帰りの電車を確認。どれに乗ってもKLセントラルに戻れます。滞在時間は1時間もあれば十分です。
ちなみに、駅の中(改札横)にトイレがありました。有料ですが比較的綺麗(清潔)だったのでお勧めです。
駅からバトゥ洞窟へ
洞窟は駅から徒歩5分ととても近いので、人の流れに着いていくと、あっという間に着いてしまいます。
駅を出てすぐ、まっすぐそびえる大きな岩がお出迎え。この土地の地形のユニークさがよくわかります。
そろそろかな、と思って角を曲がるといきなりこの光景です。
当然、この広場は世界写真撮影大会状態です。負けずに参加しましょう。
勝てる(納得いく)写真が撮れたら、気の遠くなるような長い階段に向かいます。
昔の写真と比較してみると、この階段が極彩色に塗られたのは最近のようで、この色鮮やかさ(写真映えの良さ)がバトゥ洞窟をさらに有名にしたのではと推測します。
階段の入り口で上を見上げると、門の装飾の細かさがよくわかります。巨大像の迫力も満点です。
階段には野生の猿が沢山います。
猿が持ち物(食べ物や飲み物)に手を出すようなので注意しましょう。(門のところで注意されている人がいました。)
バトゥ洞窟の内部へ
階段を上り切るとそこが洞窟への入り口です。
この洞窟がまた巨大(広い)で驚きます。
洞窟内に大きな寺院があり、さらにその先にまた階段が!
洞窟の天井は高く、所々に穴が空いていて日光がさしています。
照明も複数あり、とても明るく、洞窟イコール暗い(怖い)といった感じは全くありません。
洞窟内をさらに進んでいって、また階段を上ります。
階段を上り切るとそこには小さなお寺?があります。この周りは一周できます。
この空間は上がすっぽりと抜けています。
奥から洞窟の入り口方向をみるとこんな感じです。
とても洞窟の中とは思えない広さです。
戻りは(当然ですが)登ってきた階段を降りていきます。
遠くまで見通しが良く、階段の高さが実感できます。
門の裏側も装飾がびっしり。色あざやかで見ていて飽きません。
バトゥ洞窟はアクセスも簡単な割には見応えたっぷり(入場料も無し!)なのでとってもお勧めです。
マレーシアは規模の大きいモスクもたくさんある一方で、このようにヒンドゥー教の聖地も規模が大きく荘厳で、国の多様性が素晴らしいと感じました。
おしまい。
マレーシアのクアラルンプールから路線バスに乗ってブルーモスクに行ってきた。バスの旅は時間と気持ちに余裕を持って。
2月のはじめ、マレーシアの首都クアラルンプールに滞在中、路線バスに乗って近郊にあるブルーモスクを訪れてきました。
ブルーモスクとは
ブルーモスクの正式名称は「スルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク(Masjid Sultan Salahuddin Abdul Aziz Shah)」です。
長い名前ですね。何度聞いても覚えられません。
クアラルンプールの近郊にあるモスクとしてはピンクモスクの次に有名かもしれません。(日本人には)。マレーシア最大のモスクで、東南アジアでも2番目の大きさだそうです。
ピンクモスクは観光バスが何台も連なって乗り付ける一大観光スポットなのに対して、ブルーモスクは観光スポットとしてはひっそりとしています。
ではつまらないの?かと言えば、見て損はない、行って損はない立派で美しいモスクでした。
公式HPはこちら。「MEDIA」メニューを辿ると紹介動画が見れます。(ちょっと画質が古いですが)
Masjid Sultan Salahudin Abdul Aziz Shah
行き方
ブルーモスクの場所はこちら。セランゴール州の州都「シャー・アラム(Shah Alam)」に位置しています。
行き方は鉄道とタクシーを使うのが手っ取り早いですが、時間に余裕があれば路線バスで行くこともできます。
一度バスに乗ってしまえば乗り換え不要なので、今回は路線バスで行ってみることにしました。
クアラルンプールから路線バスで行くには、中華街の近くにあるパサール・スニ駅(Pasar Seni)の南側にあるバスターミナルから750番線の路線バスを利用します。
大まかなルートはこんな感じです。
正直言ってマレーシアのネットの情報は正確ではありません。
公式HPの情報でさえ、現地に行ったら違っていた(係の人に聞いても知らなかったり)ことが何度もあります。
さらにグーグルマップの情報も正確ではありません。(特に所要時間やバス停の場所など)
事前にネットで調べることは必要ですが「実際行動したら少し違っていた」リスクを考慮して、時間的余裕や代替え手段の準備(いざとなったらGrabでタクシーを呼ぶなど)が不可欠です。もっとも必要なのは「心の余裕」(気持ち)かもしれませんね。
ちなみに私が行ったときのパサール・スニ駅(Pasar Seni)でのバス乗り場はこの辺りでした。すでにグーグルマップの経路探索とちょっとズレていますよね。
バスを降りる時も、検索結果を過信せず「この辺りが近いに違いない!」と分かった時点でさっさと降りてしまうのがベストです。
実際に行ってきた
パサール・スニ駅からバスに乗り約1時間強、現地調達したプリペイドSIMを入れたスマホの地図をみながら、この辺りだなと思った場所で降りて歩き始めました。
ボタンを押しても信号が変わらないのはご愛敬。隙を見て道を渡り歩道を歩き始めて約10分もかからずにモスクの入り口に到着しました。
立派すぎて隣接する行政施設かと勘違いして、思わず通り過ぎてしまいました。
敷地に入ってすぐ目の前に大きなモスクがそびえています。
スロープを登って噴水のある広場の正面が入り口です。
観光客を受け入れているモスクはだいたい同じ流れですが、まず名簿に記帳します。
個人で見てまわれた、という過去の記事もありましたが、私が行った時は数名集まるまで入り口で待つように言われました。
10分ほどで5、6人が集まり(この時は全て日本人)、係の人が付き添って見学が始まります。
必要に応じてローブを貸し出してくれます。(男性も)
基本英語ですが、わかりやすくゆっくり話してくれます。
写真撮影の時間も十分考慮してました。
まず外観ですが、白と青のコントラストがとても美しかったです。
時間帯が良かったのか人も少なく、心置きなく写真が撮れました。
淡い青色のガラス天井と白い柱のコントラスト、幾何学的な造形と相まってすばらしい。
モスクの中に入ると、さらに色が加わります。青色とかブラウンとか。
見上げたクーポラの内側が緻密で、目がくらみます。
その下には巨大なシャンデリアが。圧巻です。
窓から差し込む光が青色に染まって幻想的です。
緑色の光も。
じっくり時間をかけてモスク内を巡って見学できました。
モスク内には結婚式場や勉強塾や図書館もあり、コミュニティ形成の役割や公共施設としても重要な建物であることを知りました。
最後には水のボトルまでくれて、イスラムの懐の深さを感じました。
おしまい。
マレーシアのクララルンプールから日帰りで古都イポーに行ってきた。鉄道の冷房は本当に寒かった。
マレーシアのクアラルンプールに滞在中、鉄道を使って古都イポーに行ってきました。
マレーシアの地方都市は鉄道よりも(インターシティ)バスの方がアクセスが良いのですが、イポーは駅から徒歩圏内に旧市街があり鉄道の方が便利です。
行き方
イポーは首都クアラルンプールから約200キロメートル北に位置するマレーシアで3番目に大きい都市です。クアラルンプールの中央駅「KLセントラル」からイポーの駅までは、鉄道のKTM一本で乗り換えなしで行くことができます。
このKTM鉄道の列車はネットで事前予約が可能です。スマホアプリもあり、アプリに電子チケットが入るので改札でそれを見せるだけで乗車できます。(スマホアプリがなくても、メール送付されるチケットを印刷して見せたり、スマホでメールを表示した画面を見せても大丈夫です。)
KTMのHPはこちらです。
実際に行ってきた
KLセントラルからイポーへ
KLセントラルの駅では、出発直前までホームには入れません。時間が近づくと、乗車券を確認した上でホームに入ることができます。なので、出発間際には駅の改札前は人だらけです。(なので乗車口を間違えることはないでしょう)
案内に従い予約した車両に入ります。
座席の下にコンセントもありました。変換プラグがあれば充電にも利用できそうです。
無線LANサービスの表示もあったので試しましたが、これはうまくつながりませんでした。
売店らしきスペースもありましたが、サンドイッチが数個置いてあるだけで販売スタッフも不在でした。(たまたま自分が行った時だけかもしれません)
カウンターもあり、流れる景色を見ながらテーブルを使って食事ができそうです。
マレーシアの鉄道は「恐ろしく寒い」という口コミに怯えていたのですが、薄手の(ペラッペラの)ポケッタブルパーカーを羽織るだけで耐えられました。(しかし、その幸運は行きだけでした、、、。)
イポー駅
イポーは駅自体が立派で見応えがあります。
駅前広場も綺麗に整備されていて、少し離れてみると一見して駅とは思えない荘厳さ。
タウンホール
イポー駅の前には同じく白塗りの立派なタウンホールが。
夜はライトアップされるそうです。日帰りなので見れませんでしたが、口コミ写真をみるととても綺麗で、夜のイポーも一見の価値がありそうですね。
レストラン・ティエン・チュン
イポーの一番の見どころ(食べどころ)はレストラン・ティエン・チュンを中心とした四方の数ブロックに集まっていると言っても過言ではないかもしれません。
駅から歩いて行くと、緑生い茂るビルが目印。このビルの間の細い路地を通り抜けると、前後左右にローカル感満点のレストランやお店が並んでいます。
通り抜けた交差点の手前、駅から見て通りの右側がティエン・チュンです。
ここの目玉は「もやし炒め」(一緒にチキンライスも頼みました)と、、、
「プリン」です!
見るからに美味しそうなプリン。昔ながらの気泡の穴があいたプリン、薄めのカラメルソースとよく絡んでいてとても美味しいです。
カフェ
この一帯にはカフェもたくさんあります。レストランでローカルフードを食べて、暑い街を歩き疲れたら、カフェで一休みですね。
上の地図の角にあるカフェが居心地良さそうだったので、入ろうとしたらすでに満席。親切な店員が隣の店舗が姉妹店?らしく案内してくれました。
こちらは席に空きもありゆったりと過ごせました。窓の外には側道脇にカーテンのように垂れ下がる蔦の緑が一面に広がっていて、とても涼しげで癒されます。
ちなみにこの店ではコーヒーを「ロングブラック」(ブラックコーヒー)、「フラットホワイト」(カフェラテ)とオーストラリアやニュージーランド風に呼んでいました。土地柄なのか、店主の好みなのか、イポーのカフェ文化はなかなか深いです。
もう一店、ティエン・チュンからさらに1ブロック離れた交差点にあったカフェに入りました。
こちらはデザートや冷たい飲み物が中心のお店で、立ち寄った午後3時頃は若い観光客で一杯、とても賑やかでした。
店から外の交差点を眺めていると、街歩きの観光客がたくさん歩いていて、イポーの人気ぶりがよくわかります。
Kong Heng Flea Market
カフェ「Pastry's Shop」のすぐ隣に入り口のあるマーケットは、小さな雑貨屋や小洒落たレストランが集まっている楽しい場所です。
古い家屋をモダンに改装しているので、あちこちに写真を撮る若い人が沢山いました。
ウォールアート
イポーの街全体、あちらこちらで見れるのがウォールアート。
どの絵も町独自の味わいが出ていて、見るのも楽しいし、アートに入り込んで写真撮影するのも楽しいです。
写真映えする人気の絵の前では、順番待ちする人も居たります。
帰路:マレーシア鉄道の寒さを思い知る
往路は大したことないと軽く見ていた列車内の冷房ですが、帰りに思い知りました。
車両の中央付近の席だったので冷房の効きがよかったのか、さらには冷房の風が直撃することもあり、熱射病になりそうな外の暑さとは真逆の寒さです。
「まさか使うことないだろう、でも念の為」と持ってきたユニクロのポケッタブルダウンをポロシャツの上に着て、短パンの足は来るときに使ったポケッタブルパーカーで覆い、それでもなんとかギリギリ風邪を引かずに済んだ感じです。
同じ車両には半袖のまま座っている人も居て、座席の場所や空調の風向きが大きく影響するようです。満席だと席を移動することもできないので、マレーシア鉄道では防寒対策は必須ですね。身にしみました。
初めてマレーシアに行かれて鉄道に乗る方は、どうぞお気をつけください。
おしまい。
マレーシアのクアラルンプールから日帰りで世界遺産の古都「マラッカ」に行ってきた。ローカルバスは帰りが要注意。
マレーシアのクアラルンプールに滞在中ちょっと足を伸ばして、世界遺産にもとうろくされている古都「マラッカ」に行ってきました。
行き方
クアラルンプールからマラッカに行くには鉄道ではなくバスを使うのが一般的です。
マレーシアでは都市間を結ぶバスの運賃がとても安く、マラッカであれば日本円で千円未満で往復が可能です。驚きですね。
このバスチケットは当日バスターミナルの窓口でも購入可能ですが、慣れない旅行者はあらかじめネットで購入しておくのが安心です。とくに週末はターミナルが混雑するようで、週末にマラッカに行く予定であればなおさらネットでの事前購入がお勧めです。
バスチケット購入
マレーシアのインターシティ(都市間接続)バスは、こちらのサイトで簡単に購入できます。クレジットカードで決済できますし、その際に座席の配置図を見ながら座席指定もできます。
乗車当日、バスターミナルでは予約した際に受領したメールを見せるだけで、バスの乗車チケットを発行しもらえます。メールにはプリントして持参するよう書いてありますが、プリントしなくてもチケットは発行してもらえます。なので旅先で前日予約なども簡単にできます。
クアラルンプールのバスターミナル
クアラルンプールのバスターミナル(TBS)は都市中心部から少し離れていますが、鉄道やライトレールの駅に直結しているので簡単にアクセスできます。
予約メールには30分前に乗車券引き換えの手続きをするように書いてあります。この時間に遅れても乗車チケットは発行してくれますが、余裕を持って30分前には到着しておくことをお勧めします。
乗車チケットの引き換えカウンターの写真がこちら。
バスターミナル(TBS)はとても大きな施設で、飲食店や売店も多数入っています。ちょっとした空港と同じくらいの規模、仕組みになっており正直おどろきました。
乗車チケットを受け取ったら、自動改札にチケットのバーコードをかざして搭乗ゲートに向かいます。
搭乗ゲートには空港と同じように待合スペースが設けてあり、時間になったら(バスが来たら)係員が改札(乗車券確認)が始まります。ほんとに飛行機に乗る感覚です。
ちなみに(あまり利用することはないと思いますが)バスターミナルの公式HPはこちら。
マラッカへは沢山のバス会社がバスを出しています。 中でもKKKL社のバスは3列でゆったりとしたシートで、かつ(マレーシアでは恒例の)異常なまで寒い冷房がありません。車内も清潔でとてもお勧めです。
マラッカのバスターミナル
マラッカのバスターミナル(マラッカセントラル)も観光スポットから離れています。残念ながらTBSのようにアクセスが良くありません。ローカルバスかタクシーを利用して移動する必要があります。
急ぎの場合はタクシーを、日程に余裕がある場合はローカルバスを利用すると安上がりです。
マラッカのバスターミナルはインターシティ到着口、インターシティ発車口、ローカルバス発着口に分かれています。クアラルンプールからバスで着いたら、ローカルバスの乗車口を目指してターミナル内を移動します。
ローカルバスの発着口はインターシティ(InterCity)バスの発車口の反対側にあります。間違えてインターシティの発着口に行ってしまった場合は、真後ろに戻っていけばすぐにローカルバスの発着口に行けます。
ローカルバスの発着口にはぐるりと番号順にバス乗り場が並んでいますが、その一番端っこの17番のバスに乗れば、観光スポットに移動できます。(運賃は2020/年1月の時点でRM2.00でした。乗るときに支払います。)
Googleマップで見ると所要時間が1時間と出てきますが、実際には20分弱で到着します。(マレーシアではGoogleマップのバスの時間は信用できません。データが悪いのか、時間の正確性がかなり悪いです)
朱色に塗られた建物が並ぶ場所に来たら、そこがオランダ広場なのでバスを降りましょう。景色を見ていれば簡単にわかると思います。
実際に行ってきた
実際に巡ってきた場所(廻らなかった場所も)を紹介します。
オランダ広場
バスを降りればすぐそこがオランダ広場です。この広場に来ただけで、ほぼマラッカに行ってきた、と行っていいのではと思うほど代表的な場所ですね。観光客もたくさんいます。
このオランダ広場にはトライショーという人力観光車がたくさん客待ちしています。見た目のインパクトが強烈で、「ライセンスなんてお構いなし」と一目でわかるクオリティのキャラクターで飾ってあったり、見ているだけでも楽しいこと間違いなしです。マラッカ名物の一つになっていますね。
マラッカタワー/マラッカ海洋博物館
オランダ広場から丘の上のセントポール教会跡に向かう途中、高台からマラッカタワーや海洋博物館の船が見えます。
マラッカタワーの場所はこちら。回転しながら上下する展望室に乗って、マラッカを一望できるそうです。(ここはスキップして入りませんでした)
海洋博物館の場所はこちら。後で入り口まで行きましたがあまりにも暑くて(展示が外にもあったりしたので)、パスして近くのショッピングセンターに食事&涼みに行ってしまいました。
セントポール教会跡
オランダ広場から10分もかからない丘の上に、セントポール教会跡があります。風が通り抜けて気持ち居場所です。
建物も残っていて、中には石碑が並んでいたりして風情があります。
マラッカ川
オランダ広場のすぐ脇に流れる川がマラッカ川です。橋のすぐ脇でリバークルーズのチケットを売っていました。
川の両脇には散歩道も整備されていて、壁面の絵をみながら歩くのも楽しいです。
チャイナタウン/ジョンカーウォーク
オランダ広場から橋を渡るとチャイナタウンです。メインストリートのジョンカーウォークを往復するだけでも雰囲気が味わえます。
こんな写真撮影用のスポットもありました。
砲台跡
オランダ広場から海洋博物館に行く途中には砲台跡があります。
近くには緑豊かな公園も。
独立宣言記念館
独立宣言記念館では、マレーシアの植民地からの開放、独立に関する歴史と文化の展示物を一般公開しています。無料でしたが中には入らず外から写真撮影のみ。
フォサモナ要塞跡
独立宣言記念館のすぐ隣に旧ポルトガルの要塞だったフォサモナ要塞跡があります。
この要塞跡自体はそれほどパッとしませんが、背後のセントポール教会跡のある丘も含めていい感じの雰囲気がでています。各国の観光客はみんな、ここで写真を撮りまくっていました。
マラッカ・スルタンパレス
マラッカスルタンパレスは、マラッカスルタンの宮殿を現代的に復元したもので中は博物館になっています。有料(RM10)ですが入ってみました。
建物はちょっと日本的な感じ。
中には展示品が多数。
建物だけでなく、庭も大きくてそれなりに楽しめました。
水上モスク
ガイドブックにはあまり載っていませんが、少し離れた場所にある水上モスクが最近は人気のようです。ただし、炎天下に徒歩で行くのはまず無理(無謀)な距離なので、タクシーで行くのが妥当ですね。(涼しい夕暮れ時だったら歩けなくもないかも)
口コミを見ると夕暮れ時のライトアップがお勧めのようなので、日帰りで貴重な時間を割いてまで行くのは止めました。
マラッカに宿泊するスケジュールだったら絶対に行ってみたい場所ですね。
帰り方
行きは目的地に到着するのに夢中で、帰りのことはあまり考えないものです。帰りのバスの乗り場をオランダ広場のロータリー脇にある観光案内所で聞きました。
場所は下の写真の建物の一階です。
帰りのバスはよくある質問らしく、係りの人は用意された写真でわかりやすく教えてくれました。
「降りた場所と同じ(オランダ広場の)場所で17番バス」
ということなので、その通りバスに乗りました。
結果的にはこのバスでバスターミナルまで戻れたのですが、来る時の三倍近い時間(1時間以上)がかかりました。一度バスターミナルとは反対方向まで行って、再び戻ってきて(でもオランダ広場は通らず)やっとバスターミナルに向かう、というルートでした。
早めに観光を切り上げてバスに乗ったので、予約したクアラルンプール行きのバスに間に合いましたが、乗り遅れるかとハラハラしました。
思ったより観光に時間がかかった、という方は迷わずタクシーで戻ることをお勧めします。もしくは十分余裕をもって帰路につくようにしてください。
おしまい。
冬の北海道、札幌のモエレ沼公園に行ってきた。雪景色に輝くガラスのピラミッドが美しい。
年末に札幌に滞在中、以前から気になっていたモエレ沼公園に行ってきました。
天気も良く、一面の雪景色にガラスのピラミッドが映えてとても美しかったのでご紹介します。
モエレ沼公園とは?
モエレ沼公園は、かつてゴミ処理場の跡地だった場所を20年近くかけて緑の公園に変て2005年にオープンした総合公園です。遠くからも目に入る円錐形の山「モエレ山」、屋内施設であるガラスのピラミッド「HIDAMARI」など、自然とアートが融合したとても魅力的な場所です。
ちなみに「モエレ」とはアイヌ語の「モイレペッ」(「静かな水面・ゆったりと流れる」という意味)から名付けられたそうです。
一年を通じて美しい場所ですが、雪景色の公園は格別、という話を聞いて今回満をじして訪れました。
公園の詳細は公式HPでご覧ください。
市内から公園に行くには
札幌市中心部からモエレ沼公園に行くには、
のルートが分かりやすいと思います。うまく乗り継げば40分ほどで到着します。
冬は東口からしか入れないので注意を! 西口へ行くバスに乗ってはいけません。
環状通東駅でバスに乗り換える際、通り沿いにあるバス停(下の場所)は降車専用なので、
その裏にある建物内のバスターミナル内でバスに乗ります。
実際に行ってきた
バス停から公園へ
バス停「モエレ沼公園東口」でバスを降りたら、公園内まで少し歩きます。
バス停から(というかバスを降りるかなり前から)モエレ山が目に入ってくるので、バスを降り間違うことはないですね。
雪面の歩道をサクサクと歩いていきます。
公園手前で川(モエレ沼)にかかる橋を渡りますが、沼は一面真っ白です。
まずは目的のガラスのピラミッドへ。
ガラスのビラミッド
ピラミッドの中は暖かいです。日差しも暖かくて「HIDAMARI」という名前がぴったりですね。
鉄骨とガラスの造形が美しく、つい見とれてしまいます。
平日だったので人もまばらで静か。まるで美術館の中にいるようです。
真ん中にエレベーターがあり、上層階にのぼって見下ろすこともできます。
エレベーターもガラス張り。ピラミッドの真ん中は階段状に窪んでいて劇場のよう。
雪、太陽、ガラス、鉄骨、この組み合わせが本当に見事。
上層階には設計者であるイサム・ノグチのギャラリーもありました。
モエレ山
ガラスのピラミッドの中かもモエレ山はすぐ目の前に見えます。
外に出て、一面の雪面越しにそびえるモエレ山を撮影。存在感が凄いです。
雪遊びする人があんなに小さい。モエレ山はかなり大きいです。
靴がスニーカーだったので、今回はモエレ山を登るのは断念しました。
次は夏に訪れて、緑のモエレ山に登って見たいと思います。
おしまい。
滋賀県の琵琶湖と近江八幡に行ってきた。琵琶湖マリオットのビューバス温泉から琵琶湖を眺める。
12月の初め、滋賀県の近江八幡を観光して琵琶湖マリオットホテルに宿泊してきました。
近江八幡
行き方
近江八幡という地名は以前から聞いたことはありましたが、訪れたの初めてです。
公共交通機関での行き方は以下の二択かなと思います。
さらに観光スポットは駅から離れているので、近江八幡駅からはバスで移動する必要があります。(徒歩だと30分から40分くらいです。平坦な道なので、散歩がてら歩くのもありですね。)
八丁堀
近江八幡の観光スポットのメインはここ八丁堀ではないでしょうか。
お堀に浮かぶ船に乗る/乗らないに限らず、ここの景色は絵になります。
八幡山ロープウェー
ロープウェー(山頂まで約4分)に乗って八幡山に登ると、琵琶湖、西の湖、旧城下町などが見渡せます。
何の気なしに登ってみたのですが、思いの外眺めが素晴らしく嬉しい驚きでした。
山頂は八幡城の城跡で、本丸跡には村雲瑞龍寺があり、この周りを一巡りしながら四方の眺めを満喫することができます。
ちょうど遅めの紅葉真っ盛りの時期で、お寺の入り口はこの通りみごとな朱色に染まっていました。
山頂には日向ぼっこする猫も沢山いました。人懐っこくて全く逃げません。(というか人には無関心)
徒歩で下山することもでき、トライしましたがなかなかの山道でした。舗装されていないし狭くて急な道もあるのでスニーカーは必須。足腰に自信のない方は避けたほうが良いですね。
たねや
八幡山を登った後のお茶どころとしてオススメなのがここ「たねや日牟禮乃舎」です。
名物のつぶら餅、持ち帰りのお土産も売っていますが、こんな風情のある店内で頂くこともできます。
寒い時期は囲炉裏の暖かさが身にしみます。
こまめにお茶も入れてくれるので、ついつい長居してしまうでしょう。とても居心地良かったです。
琵琶湖マリオット・ホテル
ピエリ守山
琵琶湖マリオットホテルは琵琶湖畔にあり、すぐ近くには「ピエリ守山」というショッピングモールもあります。
ホテルの送迎バスは、琵琶湖の両対岸にある駅、堅田駅、守山駅から出ていますが、守山駅からの送迎は事前リクエスが必要なので使い勝手がイマイチです。
近江八幡を観光した後には、ピエリ守山のシャトルバス(守山駅発着)を利用してピエリ守山まで行くのが便利だと思います。(荷物が少なければホテルまでは歩け得る距離、荷物あればピエリ守山でタクシー捕まえれば安上がり)
チェックイン
琵琶湖マリオットは元ラフォーレ(今でもラフォーレ倶楽部)なので建物自体は見た目古い感じが否めませんが、内装はマリオットらしく美しく改装されていました。
温泉付きビューバスのお部屋
スタンダードのお部屋を予約しましたが、マリオットBonvoyのゴールド会員特典で「温泉付きビューバス」の部屋にアップデートして頂きました。
部屋に入るとカーテン越しにお風呂らしきものが。
カーテンを開けるとこの通り、高層階から琵琶湖を見下ろせるプライベート温泉が。掛け流しなのかずっとチョロチョロとお湯が注がれていました。(逆に止めることができません)
窓際に温泉風呂がある分、バスルームは比較的シンプル。
洗面台の前の鏡が引き戸になっていて、開けると寝室とシースルーになります。
窓際には横なって寝れるくらい大きなソファー(デイベッド?)があり、湯上りに横になったりして寛ぐことができます。
金庫、冷蔵庫、茶なども一通り。
この室内ビューバス温泉、チェックインしてすぐ、夜暗くなってから、翌朝、と計三回入り尽くしました。ホテルには大浴場もあり、そこにも夜中に一度行ったので、滞在中は計四回お風呂に入ると言う風呂三昧でした。
おしまい。