ここは海外の高級リゾート地!? 中禅寺湖畔にたたずむリッツ・カールトン日光に行ってきた。
9月上旬、首を長くしてオープンを待っていたリッツ・カールトン日光に宿泊してきました。
Marriott Bonvoy
今回はマリオットの会員プログラム(誰でも会員になれます)で貯めたポイントを使っての無料宿泊です。
宿泊代は所定のポイントを消費することで無料になりますが、食費は特典には含まれないので現地で実費支払いになります。
マリオットの会員プログラムやそのポイントについて詳細はこちらの記事をご覧ください。
リッツ・カールトン日光
当初リッツ・カールトン日光は2020年6月にオープンする予定でした。
なので6月中旬で予約を入れていましたが、これが9月オープンに延期なり、予約も9月に変更。
その後7月にオープンが早まり、予約済みのゲストには予約変更するかどうか再確認の連絡がホテル側からありました。
でも9月で予定を組んでいたので、予約は9月のまま変えずに楽しみにしていました。
場所はこちら。中禅寺湖の湖畔、かつ華厳の滝に一番近い場所です。
実際に行ってきた
チェックイン
通常のチェックイン時刻よりちょっと早めに到着。
ラウンジのすぐ横、夜はバーにもなる場所へ通されました。
数分と待たず、和装姿の担当スタッフが現れて「お部屋の準備ができています」と部屋へ案内してくれました。
チェックインは部屋で行うとのこと。とてもスマートですね。
真新しい廊下を通ってゲストルームへ。期待が高まります。
ゲストルーム:中禅寺湖ビュー
通された部屋は中禅寺湖に面した「中禅寺湖ビュー」の部屋です。
予約は「男体山ビュー」でしたがアップグレードしてくれました。ありがとうリッツ・カールトン!
マリオットのエリート会員はランクによってアップグレードの可能性が高くなりますが、今回はランク云々より予約状況の運が良かったようです。
部屋のドアを開けると広い玄関。客室内との仕切りには凝った格子作りの目隠しが。
部屋の中はこんな感じ。
奥にリビングスペースがあり、間にガラス戸の仕切りもあってほぼスイートのようです。
壁のように大きな両開き扉を押し開けると、奥には洗面所やお風呂、トイレといった水回りが。
ダブルシンクというより、洗面所が二つといった感じの広さです。
入ってすぐ片方の洗面台しか目に入らず、後ろにもう一つ同じ作りの洗面台があって驚きました。
ビューバス
部屋のお風呂はビューバスです。中禅寺湖と緑の木々を見ながらお風呂に入れます。
洗い場も広いしシャワーも手持ちと天井のレインシャワーの2つ、窓は電動でブライドを下ろすこともできます。
浴槽の向こうにはバルコニーが。
リビングスペースとお風呂の間は仕切り扉がスライドして開きます。
外の景色を存分に楽しみながらお風呂に入れます。
そしてこの浴槽が大きい! 大人二人でも入れる大きさ。頑張れば親子三人いけるかも。
ホテルには立派な温泉施設もあるので、何度もお風呂に入ることになりそうです。
ウェルカムギフト
ウェルカムギフトがとても凝った木箱に入っていました。
中には季節の果物と和菓子が。
美味しくいただきました。
ツボを心得た設備
部屋の設備はどれもとにかく素晴らしいの一言ですが、個人的に一番盛り上がったのがこのBoseのBluetoothスピーカー「SoundLink mini Bluetooth speaker II」。
「わかってるじゃないか!リッツ・カールトン日光!」と勝手に大絶賛。
このスピーカーについては別ブログで記事にしているのでご興味あればお読みください。
温泉
ホテルの温泉施設は一階にあります。
男女別の浴室に分かれる間に、湯冷まし所として寛げる部屋がありました。
冷えたボトルのミネラル水をいただけます。
棚の上にはさりげなく「見ざる聞かざる言わざる」の猿ではなくライオン?のぬいぐるみがありました。
細かい演出、気づいた人は盛り上がるでしょうね。
脱衣所には電子ロックのロッカーがあり、ミネラルウォーターが並んでおり、ドライヤーはあのダイソンでした。
浴室内は撮影できないのでホテルのHPでご覧ください。
露天風呂は大きくてゆったり入れます。ライトアップされた夜の露天風呂も見逃せません。
バルコニー
チェックインした日は雨が降ったり止んだりの天気でしたが、翌日は朝から晴天に恵まれ、バルコニーに広がる景色はこの通り。
右には男体山。
正面には中禅寺湖。
パノラマで見るとこんな感じ。
この絶景を見ながらお風呂に入りました。
今まで何度も来たことのある中禅寺湖ですが、ここから(湯に浸かりながら)見る景色はまるで別世界。
スイスのサンモリッツ? いやいやニュージーランドのクイーンズタウン? 海外の湖畔にある高級リゾートに居るかのような非日常感を満喫できました。
朝食
リッツ・カールトン日光の朝食はすごいです。
和食と朝食が選択できますが、今回は和食を選びました。チェックインでお世話してくれたスタッフの方も和食がお勧めとのこと。
和食には黒豆納豆や温玉など選択肢もいくつかあって迷いました。
まず飲み物(ジュースやコーヒーor紅茶)とサラダ、続いて籠?に入ったパンがサーブされます。
他にも地元?栃木の牛乳やドリンク・ヨーグルトなど(自由にセルフで)頂くことができました。
そして運ばれてくる、これでもかとおいしいものが詰まっている木箱!
写真は映りがイマイチですが、テーブル狭しと占有する大きさの木箱です。
朝からお造りとローストビーフ、中身もすごいですがお値段もすごい。一人6千円です。
マリオットのエリート会員なので割引が適用されましたが、それでも立派なお値段ですね。
近隣散策:旧大使館別荘
ホテルから徒歩で30分ほどの場所に、JRのCMでも紹介された英国とイタリアの旧大使館別荘があります。
ホテルでもゆっくりしたいけど少し外も歩きたい、という時にはぴったりの散策先です。
ホテル前の中禅寺湖畔を時計回りに歩けばたどり着くので迷いようがありません。
公式HPはこちら。
旧英国大使館別荘は、暖かい季節には湖畔側がフルオープンになり開放感が素晴らしいです。
散策後は再び温泉に入ったり、贅沢な部屋でチェックアウトまで絶景を楽しみながらゆっくりと過ごしました。
ホテルの庭だけでも十分癒されます。
アフタヌーンティーが楽しめるホテルのラウンジ前には緑が広がっています。
ここでゆっくりとした時を過ごすのも贅沢ですね。
今回は初めて訪れたので「あれもこれも」と落ち着きなく過ごしてしまいました。
もう一度訪れる機会があれば、今度はじっくりと楽しみたいと思います。
おしまい。
徳島の大塚国際美術館に行ってきた。もしもこっちがホンモノだったら!? 妄想で楽しさ倍増!
8月初旬、徳島を訪れた際に、以前から行きたかった大塚国際美術館に行ってきました。
何年か前に、年末の紅白歌合戦のライブ中継にも登場したのでご存知の方も多いはず。
大塚国際美術館への行き方
実はこの美術館、行き方が割と難しいんです。
徳島県と兵庫県の境、淡路島へと続く鳴門海峡のすぐ脇にあります。
意外ですが、大阪神戸の関西大都市からの方が高速バスでアクセスが容易です。
首都圏からは飛行機で伊丹、神戸、徳島の空港へ飛んで、そこから車かバスで移動する必要があります。
徳島空港に到着後、うまく直通バスに乗り継げればいいのですが、タイミングが合わない場合はバスを乗り継いで向かうことになります。
空港から美術館まで直通のバスもあるのですが、本数が多くありません。代わりに徳島駅からは比較的多い本数の直通バスが出ています。
バスの乗り換えが不安な場合は、一度徳島駅まで行って、駅から直通のバスに乗ると安心ですね。
バスの乗り換えの挑戦して万が一間違えても、街中なのでタクシーを捕まえればリカバリーできますね。
実際に行ってきた
今回は徳島空港に朝到着して、そのままバスを乗り継いで大塚美術館に向かいました。
乗り換えのバス停で15分ほど待ちましたが、徳島駅まで戻るよりも効率的に移動できました。
バスに揺られること1時間弱、街中を通り過ぎると景色は一変、大きな橋や曲がりくねったアップダウンの海岸沿い道路など、めくるめく景色の変化に飽きることがありません。あっという間に美術館に到着しました。
チケットカウンター、コインロッカー
入館後にツアーの説明で聞いたのですが、大塚美術館は景観を守るために「山をくり抜いて」作られたそうです。
なので、美術館の入り口はひっそりと山の麓にありました。入り口から先、えっ!建物はどこ?地下なの?と思うような場所です。
チケットカウンターの横にコインロッカーがあります。美術館内にもコインロッカーはあるのですが、荷物が重くて今すぐ預けたい!という方にはこっちが便利ですね。
自分も空港から直接来たので荷物が重く、ここで預けました。
チケットを購入してゲートを抜けると、長い長い上りのエスカレーターが出現します。
エスカレーターにはショーアップの効果がありますね。昇るに連れて期待が高まります。
システィーナ礼拝堂
この美術館の最大の目玉は「システィーナ礼拝堂」です。誰でも一度は写真など目にしたことがあるのではないでしょうか?
エスカレーターを登って入館すると目の前の部屋にいきなりこの目玉があります。
とにかく大きい!緻密!迫力あります。
美術館では最大の目玉は一番奥に置いて、全館を見て回るよう導線を作るものですが、ここは違いました。入っていきなり目玉です。これは太っ腹です。
この時点で、「素晴らしければ本物かどうかはどうでもいい」という感じになります。
この後も、あれも!これも!と超有名作品がこれでもかと続くのですが、それはぜひご自身で訪れてご鑑賞ください。
ほぼ世界中の有名美術館の目玉作品が見て回れるのでは?
しかも、(当然ですが)素人には本物と全く見分けがつきません。
目を凝らして近づいてみても、油絵具の立体感といい(例えは悪いですが)超精巧な偽札を見ているようで少し怖くなるほどです。
「もしもこっちがホンモノだったら?」とあらぬ妄想が湧いてきたり、「そもそもホンモノって何?」「誰が確認したの?」「その鑑定は信用できるの?」と疑心暗鬼に。
この「信頼の足元が揺らいでいく感覚」もぜひ楽しんでください。
モネの睡蓮の庭
美術館にはモネが睡蓮を描いた庭を模した池があります。日の光を浴びた池はとても美しいです。
本当にモネの絵を見ているようです。
この池の中心部には内向きに円形の壁があり、
その内側にはパリのオランジェリー美術館にあるモネの睡蓮の絵が。
本家は屋内ですが、こちらは屋外。しかも絵の上には緑が生茂り、現実と融合したモネの睡蓮の絵が素晴らしいです。
そしてこの池の脇には美術館のレストランがあります。
睡蓮の池を見ながら食事できるというのもすごいですね。ここで昼食をいただきました。
7つのヒマワリ
「ここでしか見れない」というか「ここだから見られる」のがゴッホの「7つのヒマワリ」
世界中に散らばったゴッホの「ひまわり」が7作品、一室に並べられている様は圧巻です。
第二次世界大戦の芦屋大空襲で焼失した『芦屋のひまわり』までが再現されて並んでいます。
美術館の特色を最大限に生かした凄い企画展示ですね。
今、世界中で文化財の保護のためにデジタル化保存などの技術が進んでいます。
本物と見紛う複製技術に加えて失われた情報を補う補修技術が加わり、「本物を超えた複製品」を好んで展示・視聴する日が近いような気がします。
屋上広場
作品を一通り下の階から見ていくと、最後にたどり着くのが美術館の屋上(山の上に飛び出た建物の一部)です。
広い芝生と海を見ながら、作品の余韻に使ったり、隣接するレストランで一息入れるのもいいですね。
一日いても飽きない、というか1日じっくり見てまわる規模の大塚国際美術館でした。
お世辞にもアクセスが良いとは言えない場所にありますが、機会があればまた行きたい場所の一つになりました。
おしまい。
シェラトン沖縄サンマリーナリゾートに行ってきた。サウスタワーのプレミアムオーシャンルームは居心地満点。
関東は梅雨明けの兆しもない7月中旬、夏真っ盛りの沖縄に行ってきました。宿泊したのはシェラトン沖縄サンマリーナです。
シェラトン沖縄サンマリーナ
以前は「サンマリーナホテル」でしたが2016年に大幅改装して「シェラトン」ブランドに名を変えました。
もともと恵まれた立地に加えて、新客室棟、ウェルネスセンター(屋内プール、大浴場、フィットネスジム、スパ、ビーチバー)、ウェディングチャペルなど施設が増築されてより魅力的なホテルに生まれ変わっています。
場所はこちら。近隣にもオンザビーチホテルが立ち並ぶビーチリゾートゾーンです。
空港からはシャトルバスが便利
空港からのアクセスはシャトルバス「リゾートライナー」が便利でお得です。
ホテルの目の前にバス停「サンマリーナビーチ前」があるので荷物があっても苦になりません。
Webでも予約できるし、空きがあれば予約なしでも乗車できます。
さらに、往復で利用するなら「2回乗車券」がお得です。
「2回乗車券」はコンビニ(ファミリーマート「ファミポート端末」)で販売しているので、当日でも乗車前にコンビニで購入できます。
路線バスもありますが、空港からだと倍近く時間がかかるので、少し待ってでもシャトルバスを利用するのが時間が無駄になりません。
実際に行ってきた
チェックイン
チェックイン時刻より少し早めに到着してしまいましたが、(Marriott Bonvoyのメンバーだから?)部屋が準備できている、とのことで入れてもらえました。
このホテルにはクラブラウンジは無いので、Marriott Bonvoyのエリートメンバーでもエントランスのレセプションでのチェックインとなります。
客室
Marriott Bonvoyのエリートメンバーだったので、(と言うよりも、空いていて運よく)新規増築された「サウスタワー」のプレミアムオーシャンルームにアップグレードして頂きました。
とても良いお部屋で驚きました。サンマリーナさん、ありがとうございます!
一歩踏み込んで思ったのが、まず「広い!」「バスタブが見える!」。
遊び心あるバスタブを中央に配置した作りで、ホテルならではの「非日常感」を存分に味わえます。
タイル張りの壁面に間接照明、とても手が込んでます。
ツルツルピッカピカのバスタブ、大きくて立派です。この部屋の主役と言って良さそうです。
奥にはシャワーブースもあります。
バスタブの手前、客室との間はスライド扉で閉めることができます。
そのままベッドになるであろうソファーが立派です。大人でも十分寝れます。
さらに、壁面から引っ張り出せる壁面収納ダブルベッド(業界では「マーフィーベッド」と言うそうです)まで!
この部屋の定員は4名だそうですが、どのベッドも十分な大きさと品質で、みんなで気持ちよく眠れそうです。
逆に言うと ベッド4つ入れても余裕のある広い部屋、と言えますね。
コーヒーマシンも完備です。
天井にはシーリングファンが。間接照明や天面の作り、垂れ下がるランプなど、随所随所がとても凝っていますね。
個人的に嬉しいのがディアハブ (Bluetooth, HDMI, USB)です。
スマホをHDMIで繋いでオンデマンドビデオを大画面で見たり、Bluetoothで繋いで音楽を聴いたりと、まるで自宅にいるかのように快適に過ごせます。
バルコニー
サウスタワーは全室バルコニー付きで、(一部を除き)マリーナが目の前に見えます。
高階層だったので、マリーナの向こうのビーチやホテルまで見晴らしが良いです。
バルコニーのチェアはリクライニング式なので、ゆったり寝そべって寛ぐこともできます。
クルーザーの向こうには真っ白なチャペルが、その向こうには光り輝く海原まで見えます。
ラウンジ
クラブラウンジはありませんが、サウスタワー宿泊者はタワーの1階にあるラウンジでソフトドリンク(セルフサービス)を無料でいただく事ができます。
ちょっとした休憩スペースもあります。
ラウンジの他にも、サウスタワー宿泊者には以下の特典があります。
- 滞在中リゾートパス(ウェルネス&スパ「ぬちぐすい」)が無料
- 部屋のミニバーが無料(2日目以降の補充は無し)
- サンセットバー&テラスでハッピーアワーのドリンクが飲み放題
- 朝食をランチへ無料で変更可能 (朝食付プランの場合のみ, メニューに制限あり)
(2020年夏の情報です。最新情報はホテルHPでご確認ください)
いい事ずくめのサウスタワーですが、ビーチやウェルネス&スパからちょっと遠い事だけが難点ですね。でもその難点を遥かに上回る快適さでした。
1Fのラウンジ前にタワーの専用玄関もあるので、住んでいるかのように快適に過ごせます。
ビーチ
オンザビーチホテルなのでプライベートビーチもあります。防波堤で囲まれているので安心して遊泳できます。
リゾートパスがあれば、ビーチのチェア&パラソルは無料で利用できます。
屋外プール
ビーチの脇には屋外プールもあります。併設するウェルネス&スパ「ぬちぐすい」の脇にテイクアウトのカフェがあるので、喉が渇いたり、小腹が空いた時に便利です。
ホテルのアクティビティの目玉が、屋外プールの上からスタートして海を越えて防波堤まで伸びるジップライン。
なんとジップラインで滑空する真横をドローンが並行飛行して撮影してくれるそうです。
よくある「アクティビティの記念撮影」もここまで進化したのですね。現時点ではとても魅力的な差別化になりそうです。
ウェルネス&スパ「ぬちぐすい」
ウェルネス&スパ「ぬちぐすい」にはスパ、屋内プール、大浴場&サウナ、家族風呂、フィットネスジムがあります。
こういった施設が充実していると、シーズンオフでも訪れたくなりますね。
今回は大浴場とフィットネスを利用しましたが、どちらも新しくて綺麗でした。
フィットネスジムはご覧の通り、目の前にビーチを見ながら汗を流す事ができます。
このフィットネスジムだけは、リゾートパスが無くても全宿泊ゲスト無料で利用できるようです。
外来利用も可能
サンマリーナのビーチとプールは宿泊客でなくてもビジター利用が可能です。
リゾートパスを購入(ビジター料金:¥5,000/大人)すると、以下の施設が利用できるようです。
- 屋内プール、屋外ガーデンプール、ウォータースライダー、ロッカー、シャワー、タオル、「パラデッキ」セット (パラソルx1 & チェアx2) ※大浴場およびシェラトンフィットネスジムは利用不可
那覇のシティホテルに宿泊して、高級ホテルのプライベートビーチを日帰りで満喫、なんて楽しみ方もありますね。
おしまい。
その庭園は17年連続日本一! 鳥取県の足立美術館に行ってきた。
春前の3月になりますが、 鳥取県の足立美術館に行ってきました。
ここは庭園がすばらしく、なんと17年連続日本一の庭園だそうです。
メディアでも多く取り上げられ、首都圏からは遠いものの訪れる人はかなりの数だそうです。
足立美術館とは
前述の通り庭園は有名ですが、コレクションも横山大観を始めアクセスが良ければ何度でも訪れたくなる美術館です。
今や山陰観光、特に出雲や松江を訪れるなら絶対に外せない場所です。
公式HPはこちら。
場所はこちら、米子駅から所要時間30分強の距離です。
レンタカーが手っ取り早いですが、JR安来駅より無料シャトルバスを運行しているので電車でもアクセスは容易ですね。
実際に行ってきた
今回はレンタカーを使って美術館に乗り付けました。
駐車場はとても広く、その人気の高さが良くわかります。
こちらが美術館の入り口。手前に別館があり、地下道でつながっています。
中に入って順路を進むと、さっそく庭園が見えてきます。
足元には堂々と「日本一」の石板が。
所々に詳細な説明もあり、庭自体が展示品であり美術品ですね。
窓ガラス越しに庭を見るので、肉眼では自然に見えますが、写真を撮るとやや青みがかった色に。
いつ来てもこのクオリティを保つのは庭師さんの努力と技は相当なものかと想像できます。
美術館に車で近づいてくると幹線道路の脇に家や店舗も多く建っていて
「あの広大な庭がこんなところにあるの?」
と不思議でしたが、美術館の中から庭園を見ると、近隣の家や道などの人工物が見事に隠れていて、景観設計の素晴らしさに驚かされます。
遠くの山、近隣の山、そして庭、その合間にあるはずの家や道が見事に見えなくなっています。
まるで広大な土地を買い取って全て庭にしたかのようです。目隠しでここに連れて来られたら、間違いなくそう錯覚すると思います。
庭園の中には鯉が泳ぐ池もあります。
池の向こうには煎茶室もありますが、入れるのは池の手前までです。
この池のすぐ隣にレストランがあり、窓際に座れば池を足元に見下ろしながら食事もできます。
庭の見取り図は公式HPに掲載されています。この池は④の「池庭」です。
公式HPには今現在ライブカメラがあり、リアルタイムで庭の景色を見ることができます。
下の写真はレストラン「喫茶室 大観」の窓際席から撮ったものです。
池の手前には茶室があり、中を伺うことができます。
茶室を覗くと、まるで額縁で切り取ったかのように向こうの庭が見えます。
違う窓からは滝が見えます。緻密に計算された庭と建物の設計に驚きます。
茶室の脇を通って向こう側の庭「白砂青松庭」へ。
ここは窓ガラスではなく、外に出て広大な庭を見ることができます。
遠くに滝「亀鶴の滝」が見えます。
どっちを向いても「見事」の一言。
本当に絵のように完成された景観です。
この後、順路としては横山大観などの日本画を始め、見逃せない絵画をたくさん見て回る事ができます。
入館料は比較的高めですが、この庭の素晴らしさを見ると高くはないですね。
今回、初めて足立美術館に訪れましたが、異なる季節(特に秋、それと雪景色)でまた訪れたいと強く思いました。
おしまい。
大林宣彦監督の「尾道三部作」の舞台、尾道に行ってきた。
少し前になりますが、今年3月初旬に広島を訪れた際、日帰りで尾道に行ってきました。
訪れたのは20年ぶりです。
「尾道三部作」とは
映画「時をかける少女」「転校生」「さびしんぼう」の三作品が「尾道三部作」と呼ばれています。
大林宣彦監督が自身の故郷である「尾道」を舞台(ロケ地)として撮影した映画です。
とくに角川映画として大々的に封切った「時をかける少女」の大ヒットは鮮明に覚えています。
主題歌も大ヒットしましたね。
20年前に訪れたときは映画のロケ地が観光スポットとなっていて、ご当地ラーメン「尾道ラーメン」の人気と相まって、尾道は大勢の観光客で溢れていました。
とても懐かしい思い出です。
そんな思い出も振り返りつつ、今回は「あっ、ここは以前来たところだ。」と振り返りながら巡ってきました。
尾道への行き方
空港から
ジャンボタクシー(乗合タクシー)で直に
広島空港からダイレクトに尾道に入るにはジャンボタクシー(乗合タクシー)が利用できます。(※2020年7月時点では運休しています。)
バス・JRをご利用の方へ アクセス時刻表:尾道・向島方面 ⇔ 広島空港・乗合タクシー(9人乗りジャンボタクシー)|広島空港
バス&JR
もしくは、JR三原駅までバスで行き、三原駅から尾道駅まで電車という行き方もあります。
バス・JRをご利用の方へ アクセス時刻表:三原駅 ⇔ 広島空港|広島空港
広島から
JR
山陰本線で(新幹線を使わず)尾道駅まで乗り換えなしで行けます。(ただし2時間弱時間がかかる)
時間に余裕がない場合は、途中新幹線を使うなど必要かもしれません。タイミングがあえば新幹線の新尾道駅利用で時間短縮できるかもしれません。
バス
広島のバスターミナルから尾道駅前まで直通のバスが出ています。
広島⇔尾道・因島 高速乗合バス フラワーライナートップページ 【広島交通】
バスターミナルの場所はこちら(百貨店「そごう」の3階)
出発場所が広島駅に近ければJR、繁華街だったらバス、が利用しやすいと思います。
実際に行ってきた
尾道ラーメン
到着早々、腹が減っていたので尾道ラーメンをいただきました。
入ったラーメン店はこちら。駅から徒歩数分の「喰海」です。
注文したのはオーソドックスにラーメン定食。
カウンター席からは海道が目の前。尾道に来た感がいっぱい。
おのみち海辺の美術館
ラーメン店の前から海道にそって、遊歩道「おのみち海辺の美術館」があり、腹ごなしにはうってつけの散歩道です。
風情のある海を眺めながら歩くことができます。
千光寺山ロープウェイ
「おのみち海辺の美術館」を抜けてさらに歩いてロープウェイへ。
バスもありますが、尾道駅から歩いて行ける距離です。
このロープウェイを登って歩いて降りてくるだけでも、主な見所を見て回ることができます。
下山道「文学のこみち」を歩く観光客がすぐ真下に見えます。
ロープウェイはぐんぐん登って、尾道大橋もよく見えます。
山頂には展望台が。午後には三原方面の海が輝いていて綺麗でした。
瀬戸内海は外海と比べて波の大きさがちょうど良いのか、ほんとにいつ見てもキラキラしてますね。
護摩堂
山頂から歌が書かれた石碑のならぶ「文学のこみち」を歩いて下山すると、中腹あたりで「護摩堂」に辿り着きます。
ここの見所は巨岩「玉の岩」。この岩、昔は夜に光を放って海上を照らしていたとか?
逆に言うと、それだけこの場所は海を一望できる場所、ということでしょうか。
みはらし亭
さらに降ると「みはらし亭」というクラシックな佇まいのカフェがあります。
今回は混んでいて(見晴らしの良い)席が空いていなかったので入りませんでした。
この「みはらし亭」の下の小さな公園の周りには、そこかしこにたくさん猫が居ます。
猫も慣れたもので、観光客にカメラを向けられても全く動じません。
あちらこちらで猫の撮影会が自然発生しています。
三重塔
さらに下ると「三重塔」が。
とても写真映えする場所ですね。
さらに降っていくと、趣ある石畳の坂道。
さらに下るとロープウェイの駅に戻れます。
懐かしい尾道を巡る旅のあとすぐ、ニュースで大林宣彦監督の訃報を知りました。
尾道を訪れた直後だったのでとても驚きました。
映画を通して尾道を紹介してくれた監督にありがとうと伝えたいです。
軽井沢マリオットホテルに行ってきた。部屋で温泉が入れる「温泉付き部屋」がお勧め。
梅雨明けはまだ遠い6月末、軽井沢のマリオットホテルに行ってきました。
お目当ては「温泉付き部屋」で温泉三昧です。
軽井沢マリオットホテル
軽井沢マリオットホテルは旧ラフォーレがマリオットとして生まれ変わったものです。
マリオットに変わる際に、今までのメインウィングに加えて温泉付き部屋で構成されるノースウィングが新たに増築されました。
メインウイングの地下には大浴場(温泉)があり、ノースウィングには各部屋のお風呂が温泉になっています。
ノースウィングとノースウィングは至近距離にありますが、通路はないので一旦外に出ることになります。たいした距離ではありませんが、雨の心配などちょっと面倒ですね。
また浴衣は室内専用なので、ノースウィング宿泊者がメインウィングの大浴場に行くにはちょっと腰が重くなります。
ホテルの公式HPはこちら。
ラフォーレ倶楽部としての公式HPも存続していますが、こちらは会員向けなので、一般の方は上記のHPが適していますね。
場所はこちら。
自家用車やレンタカーで訪れるなら全く問題ないと思いますが、新幹線や高速バスで行くとなると、軽井沢駅発着のホテルのシャトルバスを利用する必要があります。
季節や諸事情によって運行が変わることがあるので、事前にHPやTELで確認すると安心です。
シャトルバスの発着場所は、軽井沢南口の通路エレベーターを降りたバス/タクシーのロータリーです。
実際に行ってきた
今回は「温泉三昧」と言いつつちょっと小出掛けもしたかったので、軽井沢駅でレンタカーを借りて向かいました。
使ったのはタイムズレンタカー。タイムズカーシェアの会員だととてもお得に利用できます。
タイムズレンタカーの場所はこちら。 駅近です。
チェックイン
軽井沢駅からホテルまでは車で15分ほどです。
幹線道路脇でホテルの看板が(品よく)小さいので、初めて行かれる場合は見落とさないよう注意が必要です。
ノースウィングに宿泊する場合、チェックインはノースウィングです。
メインウィングの前を通り過ぎて、奥のノースウィングに向かいます。
ノースウィングは緑に囲まれた二階建ての建物。
ホテルと言うより邸宅っぽい感じ。別宅に帰ってきた感があります。
ノースウィングにはラウンジやレストランは無く、入ってすぐレセプションがあります。
部屋数も多くないので、受付してから部屋まですぐ近く。
お部屋
マリオットヴォンボイ会員の特典で、露天風呂付きのお部屋にアップグレードしてくれました。
露天風呂付きの部屋は1階です。2階は露天風呂ではないけど、(たぶん)ビューバスです。
畳敷きのスペースには座椅子があり、ホテルと言うより「家」に居る感覚です。
この座椅子スペースの後ろに露天風呂が。
写真では室内から露天風呂が丸見えですが、ロールスクリーンをおろせば見えなくなります。
部屋の入り口から見るとこんな感じ。カーテンの向こうには専用のお庭が。
洗面台は普通ですね。奥がトイレです。
露天風呂(温泉)
部屋付きの露天風呂はこんな感じです。
1階なので目の前に目隠しがありますが、見上げれば緑が目に入ってきて軽井沢気分を味わえます。
お湯は一日中、湯口からチョロチョロと音を立てて出続けています。(たぶん循環ですが)なんとも贅沢な趣き。癒されます。
露天風呂と脱衣所の間にシャワーブースがあります。これもよくできた作りですね。
ハンドシャワーだけでなくレインシャワーもついていました。
お庭(縁側)
部屋には専用の庭があり、露天風呂の湯船からそのまま出ることもできます。
人目を気にせずタオル一枚で夕涼み、なんてこともOKです。
ここまでくると、もうほとんど「家」にいる気分ですね。
見上げると生茂る緑と青い空。
「家」に居るようなくつろぎ感と非日常感の融合が絶妙です。
食事(朝食)
この時期、ブッフェ形式は中止しており、決まった盛り合わで朝食が提供されていました。
卵は基本スクランブルエッグですが、苦手なのでお願いして目玉焼きに変えてもらいました。(スタッフさん、ありがとう)
ブッフェだとどうしても食べすぎてしまうし、人が動いて落ち着かないので、こちらの型式の方が好きですね。
お散歩
徒歩圏内ではホテルの周りには(緑以外)何もありません。
遊歩道など散策に向いた道もない(幹線道路と生活道路しかない)ので、ちょっと歩くとしたらホテルの敷地内になります。
敷地内は広くありませんが、手入れは行き届いていて緑は満喫できるかと。
犬と泊まれるコテージもありました。
もう軽井沢は何度も行って見るものあまりない、避暑や温泉が目当て。
という方にはこのホテルはもってこいだと思います。
おしまい。
禅のテーマパーク?現代美術屋外ミュージアム!? 広島の新スポット「神勝寺」に行ってきた。
暖かくなり始めた3月の初旬、広島を訪れた際に足を伸ばして「神勝寺」に行ってきました。
「神勝寺」禅と庭のミュージアム
神勝寺は最近の旅行ガイドブックにも載っている注目スポットです。
公式HPがこちら。HPの作りも美術館のように洗練されていて興味をそそります。
場所はこちら。広島市から見ると尾道よりよっと先に行ったあたりです。
最寄りの大きな都市は福山ですが、神勝寺にもっともアクセスが良いのがJR永松駅です。
JR永松駅の駅前にタイムズカーシェアがあったので、今回はそこからカーシェアを利用して神勝寺まで行ってきました。
カーシェアはレンタカーよりも手軽で旅先でもとても重宝します。
6時間以内の時間の利用であれば給油も不要です。手続きも不要で予約時間にカードをかざして解錠し、借りた駐車場に戻すだけととても簡単。
スマホで予約ができ、事前に目的地をカーナビに遠隔セットすることもできます!(これホントに便利です)
「行ってみたい場所があるけど駅から遠い。レンタカーを借りるのは手間だし面倒。」
という場合にぴったり。
全国各地に自家用車がある感覚で使えるのでとてもお勧めです。
実際に行ってきた
JR永松駅からカーシェアを利用して実際に行ってきました。駅からは車で20分弱です。
正門のすぐ近くに駐車場があります。
門を入ってすぐ左側に受付があり、そこで拝観料を支払います。
受付のとなりにショップもありました。
拝観料は1,200円(大人)。お寺としてはちょっとお高目ですが、アートスポットとして捉えると妥当ですね。実際に中を見た後はさらに納得いくと思います。
園内マップがこちら。
出典:CAMPUS MAP | 神勝寺 禅と庭のミュージアム
一番奥の荘厳堂まで片道15分ほど(じっくり見ながらだと数倍はかかります)です。
話題のアートパビリオン「洸庭」を見たり、五観堂でうどんを食べたり、浴室でお風呂に入ったりとするなら、数時間は必要など思います。
正門入ってすぐ目の前には池があり、この景色が広がります。
まずは話題の洸庭に向かいます。その途中には多宝堂が。
多宝堂の前には車道を跨ぐ橋がかかっていて、ここを渡って洸庭に向かいます。
アートパビリオン「洸庭」
多宝堂から橋の向こうに見える洸庭。この時点でその大きさに驚きます。
橋を渡って洸庭の足下に。まるで大きな船の船底を見ているよう。
緻密で精巧なつくりとそのスケールに感嘆。
ぐるっと回り込んで反対側から。いや大きいですね。
橋からみて洸庭の反対側には川が流れる庭園があります。
この庭園から見る洸庭が素晴らしいです。
洸庭は中に入ることができ、その中では公式HP曰く
が鑑賞できます。
今回訪れた時は一時的に内部公開を中止しており、残念ながら中に入れませんでした。
(いく前からHPで確認しており承知で行きました。外から見るだけでも十分楽しめます。)
入り口には橋が掛かっていて、まるでUFOの搭乗口のようです。
正面から見ると間違いなく「UFO」です。
ほんとうに宙に浮いてる感がすごいです。今にも飛び立ちそう。
入り口にかかる橋の下には売店があり、飲み物など販売しています。トイレもありました。
洸庭の庭にはこんなオブジェも。まるで生き物のようで今にも動き出しそうです。
洸庭を一通り楽しんだら、橋を渡って戻ります。
五観堂の「神勝寺うどん」
園内の五観堂では食事「神勝寺うどん」がいただけます。
今回は訪れた時間が食事時よりも早く周りを見て回るだけでしたが、五観堂の周りには庭園や水車小屋などがあり雰囲気は満点でした。
荘厳堂
園内の一番奥にある荘厳堂の手前には長い石段が。(迂回路もあります)
石段をあがって荘厳堂に入ると枯山水の庭が。これがまたとても広い。
荘厳堂には靴を脱いで上がることもできます。
白隠禅画墨蹟の常設展示館「白隠コレクション」もあり鑑賞できます。
荘厳堂からの戻り、石段を避けて違う道でもどると見事な竹林が。必見です。
園内を一周して正門前に戻る途中。
浴室/露天風呂
「露天風呂が素晴らしい」という評判を聞きつけて、せっかくなので入ってきました。
内湯からみる竹林の眺めも素晴らしいそうです。
内湯と露天風呂は男女で入れ替えなので、希望があれば事前に確認しておくと良いと思います。
今回は運良く露天風呂に入ることができました。
母屋で受付をして、露天風呂のある離れに案内してもらいます。
一旦外に出て離れへと。離れには脱衣場もトイレもあります。
中に入るとこの眺め。絶妙のタイミングで貸し切り状態。心ゆくまで楽しみました。
湯面に映る竹林も美しい。新緑の季節はどれほど綺麗なのか。
ほとんどアートスポットと言っていい「神勝寺」、最後には露天風呂にも浸かってたっぷり楽しめました。
おしまい。