オーストラリアのヘソ、ウルル(エアーズロック)にシドニーから一泊二日で行ってきた。セイルズ イン ザ デザートに泊まって朝日と夕日に染まるウルルを鑑賞!
2014年の冬、オーストラリアに行った際、滞在するシドニーから一泊二日でウルル(エアーズロック)に行ってきました。
エア/ホテル/レンタカー全て個人手配で、セイルズ イン ザ デザート(Sails In The Desert)に宿泊したのでその様子も含めてご紹介します。
ウルルとは
「エアーズロック」の正式名称と言えばいいでしょうか。
「ウルル」は現地語(オーストラリア原住民のアボリジニの言葉)で、「エアーズロック」はこの岩を発見した探検家の名前だそうです。(「発見」って、アボリジニの人たちは昔から知っていたのになんとも西洋寄りな物の見方だなあ、と思ったりもしますが)
世界で2番目に大きい一枚岩であり、1番大きい一枚岩は同じオーストラリアの西部にある「マウント・オーガスタス」だそうです。
世界1、2を独り占めするオーストラリアって凄いなあと思わずにはいられません。
このウルルはオーストラリア大陸のほぼ真ん中にある「ウルル-カタ・ジュダ国立公園」内にあります。
国立公園の公式HPはこちら。公園の入場券もこちらで購入できます。
公式HPには日本語の情報もありました。
https://parksaustralia.gov.au/uluru/pub/visitor-essentials-jap.pdf
知っておくべき情報がまとまっているので一読しておくと良いと思います。
ウルルは山?頂(高さ348メートル)まで登ることが出来ますが、アボリジニの人にとっては神聖な場所であり、登山が禁止されたり再開したりを繰り返しています。
日本人の感覚からすれば、神聖な神社に土足で上がり込むようなことをしてるわけですから、禁止されても仕方ないと思いますが、登ってみたくなる気持ちもわかります。
どうしても登りたいという方は事前によく調べてから行くことをお勧めします。
[情報更新:2019/10/26]
ウルル岩登りは(永遠に)禁止となりました。2019年10/25の夕方、登り口のゲートに「永遠に閉鎖」と書かれた板が設置され、岩登りに関する看板が撤去されたようです。
実際に行ってきた
空路、シドニーからウルルへ
宿泊していたシドニーの宿を朝早く出て、シドニー空港の国内線ターミナル(T2)まで鉄道で向かいます。
エアは日本でも使い慣れたJetStarを事前に予約しておきました。JetStarの予約サイトは日本語に対応しているので安心ですね。
シドニーを午前10時30分に出発して、ウルル到着は約2時間後の12時35分でした。
飛行機の窓から見える景色が荒野ばかりで、大都市のシドニーとのコントラストにオーストラリアの広さを実感します。
景色に見とれている間にウルルに当社区しました。
空港には堂々とウルルの写真が。このために作られた空港ですものね。
空港は小さいのでまず迷うことはありません。
レンタカーで出発
予約していたハーツレンタカーのカウンターに行ってチェックアウト(レンタカーは借りる時が「チェックアウト」、返す時が「チェックイン」です)します。
あっさりしたもので、予約の控え(念の為、出発前に印刷しておいた)を見せたらキーを受け取るだけ。(多分、身分書を見せるだけでOKだった)
あとは自分で駐車場に行き、ナンバーを頼りに車を見つけて乗り込み、意気揚々と出発しました。
空港を出て直進道路に出ると、もう地平線にウルルが見えます!
オーストラリアは日本と同じ右ハンドル(左側通行)なので運転しやすいですね。
しかもウルル周辺は車がほとんど走っていません。
今回、レンタカーを借りるかそれともオプショナルツアーにするか悩みました。
検討した選択肢は以下3つです。(観光地でよくあるパターン)
- レンタカーを借りて自分のペースで見て回る
- オプショナルツアーでお決まりコースをを見て回る
- 乗り降り自由な周遊バス?で見て回る
まず、乗り降り自由な周遊バスはありませんでした。これだけ有名な観光地ならありそうなものですが。
次にオプショナルツアーも気に入った(行きたい場所や組み合わせ)が無く、かつ小グループ向けばかりで高額。
結果、レンタカーを借りて巡ることになりました。
海外での運転はあまり得意でなかったので不安でしたが、右ハンドル&ガラガラの道、だったので全く問題ありませんでした。
朝日や夕日を見るには夜間運転することになりますが、
- 街路灯がないので真っ暗(ヘッドライトだけが頼り)
- 動物が飛び出すことがある(大きい動物にぶつかると大事故)
の2点には要注意とのことです。
スピードを抑えて運転すれば大丈夫ですね。旅が台無しになるので、旅先の事故だけは避けたいです。
セイルズ イン ザ デザート
セイルズ イン ザ デザートはウルル周辺ではもっともお高い?ホテルでした。
人生で一度訪れるかどうかの場所です。せっかくなので奮発しました。
空港からウルルまでの間にホテルが密集したエリアがあります。
はやる気持ちを抑えて、まずホテルにチェックインしました。
日本の冬はオーストラリアでは夏真っ盛り。昼時に木陰もない原野に出歩くのは無謀です。日差しが弱まる夕刻までホテルで寛ぐことにしました。
ホテルの敷地内からもウルルは見えます。
ウルルの次に有名な「カタ・ジュタ」岩も遠くに見えます。
セイルズ イン ザ デザートには大きなプールもあり、熱い昼時の時間つぶしににはもってこいです。
プール脇には木陰にサマーベッドもあるので、水に入ったり木陰で昼寝したりして暑さをしのぎました。
マラウォーク(Mala Walk)
ウルルの周りにはウォーキング・コースがいくつかあり、ウルルの魅力的な姿を自分の足で歩きながら楽しめます。
どれも短距離なので、比較的簡単に楽しむことができます。
日も傾いたところでホテルをレンターカー出発し、夕日を見る前にマラウォークというコースを歩いてきました。
広い駐車場(といってもただの空き地)に車を置いて、切り立った岩にむかて歩き出します。
道は平坦なので歩きやすいですね。
行く前に集めた情報では「ウルルの周りはハエが多く、養蜂家がかぶるようなハエよけのネット帽子があると良い」とありましたが、結局何も用意しませんでした。
確かにハエは多かったですが、よほど神経質でなければ耐えられる程度(たびたび手で払う感じ)でした。
現地に行って「思ったより鬱陶しい!」という人はバンダナを口に巻く程度で十分かと思います。
岩肌に近づくと、夕暮れの日差しも相まって岩の赤さが際立ちます。
歩き終わった後、マラウォークの駐車場から撮ったパノラマ写真です。
夕暮れ間近で駐車場もガラガラ。
夕日に染まるウルル
ウルルの夕日鑑賞スポットは意外にも道路沿いです。
道路の脇に駐車スペースと散策道があり、皆さん散策道の柵にもたれて夕日に染まっていくウルルを眺めていました。
散策道は長いので人が一箇所に集まることもなく、ゆったり静かに見ることができました。
実際に自分の目で見ると感無量ですね。
日が暮れて星が瞬き出した頃、レンタカーでホテルに帰りました。
朝日に染まるウルル
夕日の次は朝日です。
朝日鑑賞スポットは整備された場所(ウッドデッキ)があるので、しらじらし始める前、まだ真っ暗なうちにホテルを出発しました。
着くと駐車場にはすでに車やバスがたくさん。用意してきた懐中電灯を照らしながら、ウッドデッキに向かいます。
ウッドデッキは二階建ての屋上くらいの高さがあり、周りのブッシュを超えてウルルを見ることができます。さらにウッドデッキ自体が階段状に二階建てになっています。
しらじらし始めた頃の写真がこちら。(実際よりかなり明るく撮れています。)
雲ひとつない良い天気です。(写真的には寂しいですが)
やがて朝日が岩肌を照らし、陰影をくっきりさせて赤く染まります。
ウッドデッキはシャッター音の嵐。バスで来た団体客は時間が限られているのか記念撮影に熱が入ってます。
あれよあれよというまに日が昇り、やがていつも通りのウルルの姿に。
この頃になると観光バスの団体客が一気に消えていきます。
ガラガラになったウッドデッキ越しにウルルをパノラマ撮影しました。
クニヤウォーク(Kuniya Walk)
朝日鑑賞の後向かったのがウォーキイングコースのひとつ、クニヤウォークです。
ここには「枯れることない水」という見どころがあり、そこがコースのゴールでもあります。
駐車場に車を置いて、岩山の合間を縫うように歩いていきます。
このコースも平坦なので歩きやすいです。
ところどろこに生い茂る緑と青い空、そして真っ赤な岩肌のコントラストが凄い。
こんな景色は滅多に見れません。
そしてゴール地には「枯れることのない水(Mutitjulu Waterhole)」が。
水面が鏡のように岩と空を写していて、とても神秘的です。
どこか1つだけウォーキングしたい、となったらこのクニヤウォークがおすすめです。
ビデオ
夕日と朝日をタイムラプスで撮影しました。(後半にクニヤウォークの様子も)
朝日の撮影時、ウッドデッキの手すりに小さな三脚でカメラを固定していたのですが、興奮した見物客が手すりを叩いたりするのでちょっと困りました。
ウルルからシドニーへ
帰りの便が13時出発だったので、午前中(というか朝)の涼しい時間にウォーキングした後はホテルで休憩(プールも)しました。
時間に余裕をもってホテルをチェックアウトし、空港でレンタカーを返却。復路もJetStarでシドニーへ飛んで帰りました。
ウルルの空港を飛びだってすぐ、運良く眼下にウルルが見えました。
見渡す限り真っ平らな地表に、そこだけ巨大な岩が飛び出しているのがよくわかります。
最後までしっかり楽しませて(魅せて)もらいました。
個人手配か、ツアーか?
個人手配
個人手配は、エア、レンタカー、ホテルの予約ができればあとは行動するのみです。
エアは日本にも就航しているジェットスターがオススメです。日本語で手配できますしお安いです。
ツアーに参加する場合でもウルル空港までは自力で行かないといけないので、エアの手配は必須ですね。
今回、レンタカーは海外大手のハーツレンタカーを利用しました。こちらの日本語対応のHPから簡単に予約できます。空港で借りるのも簡単でした。
ホテルも様々な予約サイトがあるので、料金や立地を比較しながら予約できますね。
レンタカーがあれば立地の心配は要らないと思います。
とくにウルル周辺はホテルが一箇所に集まっており、また景色も代わり映えしないので、設備(レストランやプールなど)だけで比較/選択すれば良いと思います。
ツアー
シドニー発着のオプショナルツアーは見たことがありませんが、ウルルの空港送迎付きのツアーはたくさんあるようです。
例えばこんなのがオススメです。
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カタジュタとウルル サンセットツアー&ウルル サンライズと麓めぐりツアー<空港送迎付/日本語/2日間> | VELTRA(ベルトラ)
朝日と夕日だけでなく、カタジュタや麓めぐりもできる。 -
ウルル サンセットツアー<午後/スパークリングワイン&カナッペ付き/BBQディナー付きプランあり/日本語または英語> | VELTRA(ベルトラ)
夕日だけがお目当てならお得。 - 朝日がお目当てならお得。
無理に個人手配にこだわることなく、予算や日程、目的に合わせて、個人手配とツアーをうまく組み合わせると旅が楽しくなると思います。
おしまい。