フィンランドの首都ヘルシンキから日帰りでエストニアのタリンに行ってきた。大型フェリーの旅は快適?
2017年の夏、フィンランドのヘルシンキに滞在中、隣国エストニアの首都タリンに行ってきました。
ヘルシンキの港からフェリーで日帰り旅行してきたのでその様子含めご紹介します。
エストニアの首都タリン
エストニアはラトビア、リトアニアと並んで「バルト三国」と呼ばれ、その中でもエストニアはバルト海を挟んでフィンランドと向かい合う共和国です。
実はエストニアは「Skype(スカイプ)」発祥の地で、IT先進国でもあります。
なんでも「周りを大国に囲まれた小国」という立場から、政府や行政を電子化(仮想化)することで「万が一の場合にも生き残れる強い国」を目指したそうです。
場所はこちら、
まさにヘルシンキの対岸ですね。
船で約2時間の距離です。
フェリー:メガスター号&スター号
そのヘルシンキとタリンを結ぶ船ですが、実は日本語対応のHPで予約できてしまいます。
実際に行ってきたときは日本人はほとんど見かけませんでしたが、他の路線や団体客が多いのかもしれませんね。船の旅は最近人気なので。
細かの情報も日本語対応しているので安心してネット予約できますね。
船の種類も複数(スター号とメガスター号、メガスターの方が新しい)あります。搭乗時間によって決まるようですが、行きと帰りで違うタイプの船なら船内も2倍楽しめます。(船内にはショップや売店などが沢山あり、免税店が並ぶ空港の待合室に近い雰囲気)
あと座席クラスも複数あります。
- ビジネスラウンジ
ブッフェ形式の暖かい食事やアルコールまで付いた専用ラウンジで寛げます。 - コンフォートラウンジ
ブッフェ形式でサラダやスナック、ソフトドリンクが頂ける専用ラウンジが利用できます。 - 座席ラウンジ
船内の座席を利用できます。指定席ではないので場所は早い者勝ち。
座席は沢山ありますが、搭乗人数もかなりの数なので足りていないので、床で寝ている若者も沢山しました。(好きで寝ているのかも)
船で食事をすませるのは忙しいビジネスマンくらいでしょうから、観光客は(座る場所に余裕があり快適な)コンフォートラウンジで十分だと思います。
船内のショップを見て回ったり、デッキに出て海を見たり、と船を目一杯楽しむなら、座席ラウンジでも良いですね。
私は行きも帰りもコンフォートラウンジにしましたが、行きは座席ラウンジで帰りはコンフォートラウンジの組み合わせがベストかもしれません。
実際に行ってきた
ヘルシンキからタリンへ
タリン行きのフェリーは西ターミナル2から出航します。
大聖堂の前にある港ではないので要注意ですね。あとパスポートは忘れずに!
場所はこちら。
できたばかりのターミナルなので、とても近代的でした。
ターミナルの中がこれまたモダンで綺麗。そしてとにかく広いです。
1階でチェックインを済ませたらエスカレーターで2階に上がります。
搭乗口を確認してしばしカフェで寛ぎ、人の流れに乗って船に搭乗。
ラウンジで長めのいい席を確保しつつ、船内を歩き回って売店やらを物色。
デッキに出れば北欧の海も堪能できます。
近代的な大型フェリーの中を見て回ったり、ラウンジで軽食やドリンクをいただいているうちに、気がつけばタリンに到着してしまいました。
着岸した船窓から、すでにタリンの旧市街の塔が見えます。
早く旧市街に向かいたい気持ちを抑え、ちょっと不安だったので帰りの便のチェックインをターミナルで済ませておきました。
聖オレフ教会
旧市街で真っ先に向かったのが聖オレフ教会です。
港から旧市街までは徒歩で20分くらい歩きます。
旧市街に入るまでは普通の街ですが、旧市街に入った途端、雰囲気がガラリと変わります。
聖オレフ教会には高い塔があり、有料ですが登ることができます。
1Fで料金を払い、とても狭い(人とすれ違うのも無理な)石造りの内階段を登っていきます。
塔を登りきると港に止まる(自分が乗ってきた?)フェリーまで見渡せます。
上を見上げると塔の屋根がさらに高くそびえています。
塔の周りを一周でき、反対側に行くと旧市街が一望できます。
ほんとうに素晴らしい長めなので、階段が苦でなければ登ることを強くお勧めします。
協会の中はこんな感じ。
聖オレフ教会には朝一番で行って正解でした。帰りに階段を降りる頃にはすでに人が増えていて、上りは大渋滞でした。
出遅れると塔の昇り降りだけでかなり時間を浪費しそうです。
オルデ・ハンザ
観光ガイドにも載っているであろうタリンの有名なご当地レストランです。
観光客がごった返す広場のすぐ脇にあります。気がついたら店の前だった、という感じで気がつかず通り過ぎているかも。
このレストランはとても人気で、店の中には入りきらない客向けなのか、店の外にもテラス席が多く設けられています。
天気も良いので道ゆく観光客を見ながらテラス席で昼食をとりました。
時代感のある衣装をまとって演奏も披露してくれます。(この写真の反対側には撮影する観光客が沢山)
フレンドリーな店員さん一押しのハニービール(蜂蜜入り?のビール)を薦められて飲んでみました。蜂蜜の甘みがするビールで、タリンのご当地ビールを味わうには面白いかも。
メイン料理のサーモングリルやマッシュルームスープもとても美味しかったです。
城壁カフェ
タリン観光のお目当てにもしていた城壁カフェにも行ってきました。
歴史的な城壁にへばりつくように設けられたカフェで、その狭さと今にも落っこちそうな緊張感が売り?です。
入り口にはちょっと怖いフードを被った聖人?の像が。
カフェに登る階段に掲げられた看板です。これを見落とすとどこから登って良いのかわかりません。
人とすれ違うのも難しい狭い木の階段を登ると、キャットウォークのような狭い木造の通路にテーブル並んでいます。
通路の一番奥に、カフェの売店があります。
ここがこれまた狭い!ちょっと笑ってしまうくらい。
三階くらいの高さがあり、かつ城壁自体が高台にあるので、かなり高く感じます。
ギシギシ言う木造の通路で怖さが倍増します。
太っちょマルガレータ
名前が印象的で観光スポットとしても有名ですが、実際に見ると「でっかいな」と思う程度かも。中は海洋博物館です。
旧市街の入り口にあるので、港と旧市街を行き来するときによっと立ち寄ってみると良いと思います。
旧市街は1日(早足なら半日)あれば見て回れるほどの規模なので、日帰り観光には持ってこいですね。
時間に余裕があれば、一泊して朝夕の(日帰り客が掃けた)一面も見て楽しむのも良いですね。
ショッピングモールなどのある新市街が隣接しているので、飽きないし不便もないと思います。
タリンからヘルシンキへ
朝から気合を入れて観光スポットを見て回ったので、予定よりも早くターミナルに戻り時間を持て余してしまいました。
搭乗時刻がつかづいてくると、待合所は人でごった返してきます。
大型フェリーにのる人が一気に集まってくるので当然ですね。早すぎるのもなんですが、ちょっと早めにくると安心だと思います。とくに座席ラウンジの場合は。
行きはスター号でしたが帰りは新造船のメガスター号でした。
メガスター号のコンフォートラウンジはこんな感じです。
遅い便で帰る場合は、事前にターミナルからホテルに帰る手段を確認しておくことをお勧めします。
私が行った時はトラムに乗るため、早めに下船口に移動、ターミナルでは階段を使う、などして急いで下船しました。
ダイジェスト動画
ヘルシンキからフェリーに乗船して聖オレフ教会の塔までのダイジェスト動画です。
フェリーのコンフォートラウンジの様子などもわかると思います。よろしければご覧ください。
個人で行くか、ツアーで行くか
フェリーの手配だけなので、個人手配で行くのもハードルは高くないと思います。
直に船会社に予約を入れるならこちらから。日本語です!
でもやっぱり、安心のため日本のエージェントを通して手配したい、色々と知りたいので現地ガイドに案内してほしい、という場合はこんなオプショナルツアーがあるようです。ご参考まで
フェリーで行くタリン日帰りの旅、船はほとんど揺れることなく、かつ船内が快適なのでお勧めです。
機会があれば、今度はヘルシンキからストックホルムまで、オーバーナイトクルーズしてみたいです。
おしまい。